バイオリン上達のコツは譜読みにあり?ソルフェージュを習おう
こんにちは!流山のヴァイオリン・ソルフェージュ教室です。
バイオリンを習っている方や、これからお子さんに習わせようか迷っている保護者の方にとって、上達のコツは気になるポイントですよね。
実は、バイオリンの上達にはソルフェージュという基礎トレーニングが大きな鍵を握っています。
今回は、バイオリンとソルフェージュの関係やメリットについてご紹介します!
バイオリンで曲が弾けるようになるまでのハードル
バイオリンは、音を出すだけでも一苦労な楽器です。
曲が弾けるまでのハードルは、大まかに4つのステップに分かれます。
- ①楽器の持ち方を覚えます。
- ②ボーイング(弓の動かし方)を習得します。
- ③音の高さを正しくとれるようにします。
- ピアノと違って、鍵盤を押せば正しい音が出るわけではありません。
さらに、同じ名前の音でも正解が1つとは限らず、時と場合によって合わせるツボが変わります(・o・)
- ④楽譜の情報(リズム、音、弓の上げ下げ)を理解し、体の動きに落とし込みます。
いかがでしょうか?
やってること、意外と多いですよね。汗
これが「バイオリン、思ってたより難しい…」と感じる一因なんです。
初心者なら、なおさら!
ソルフェージュってなにするの?
ソルフェージュとは、音楽の基礎力を養うトレーニングです。
基礎力育成に効果を発揮するトレーニングは、主にこちらの内容です。
- 音符の読み方、リズムの取り方
- 音程や和音の聴き取り(聴音)
- 実際に声に出して音符を歌う(視唱)
- 拍子感やリズム感の養成
簡単に言えば、楽譜を理解し、再現できる耳と頭を作る練習です。
楽器の練習とはちょっと違う角度から音楽に向き合う練習、とも言えますね。
過去記事もご覧ください。
ソルフェージュのメリットは?楽器を使わず練習効果を高めよう
ソルフェージュは、すべての楽器演奏の地盤を整えてくれます。バイオリンに限った話ではありません。
バイオリンを習う人にとっては、次のような効果があります。
バイオリンを習う人がソルフェージュも習うメリット
- 音程感覚が育つため、正しい音を出す力が身につく
- 楽譜を読むスピードが速くなり、練習効率がアップ
- 自分の音が「合っているか」を判断できる耳が育つ
- 初見(初めての譜面を見て演奏)に強くなる
これらは、レッスンや自宅練習の成果をぐんと高めてくれる大きな要素です。
レッスンや自宅練習の成果が高まると、次のような効果があります。
バイオリン講師が感じる、ソルフェージュを習って得られる効果4選!
- 音の動きがよく聴こえるようになる
- 演奏の解像度が上がる
- レッスンで指摘されている内容が、よりわかるようになる
- (アンサンブル等で)周囲の音を聴く力が向上し、より良い音楽表現につながる
いかがでしょうか?
最初はビックリするかもしれませんが、楽器から離れた練習を通じて得られるメリットはたくさんあるんです!
ソルフェージュは、楽器を弾かずに練習する方法とも言い換えられますね。
バイオリンとソルフェージュ両方習いたいあなたへおすすめの方法
バイオリンとソルフェージュを両方習うには、3つの方法があります。
①バイオリンとソルフェージュ別々の先生にレッスンを受ける
満足度が一番高く、シンプルな方法です。
2つのレッスンに通うので、時間が取れる人向けの方法になります。
少なくとも、面倒だと感じる人にはお勧めしません。
②バイオリンの先生にソルフェージュも習う
弱点に直接アプローチできる方法です。
普段からあなたのバイオリン演奏を聴いている先生は、あなたのソルフェージュ的な問題(リズムが苦手、歌心が無い等)も、いちばん把握しているはず。
音大卒の先生ならソルフェージュ自体は勉強していますので、教えられないことはありません。
一方で、先生側のソルフェージュに対する認識はいろいろです。
あなたが抱えている問題の解決に一歩でも近づくアプローチができる先生もいれば、
「音とリズムが合ってればOK」「受験の時にやる訓練だから必要ない」
とお考えの先生もいます。
③バイオリンだけでなくソルフェージュも専門的に学んだ先生に習う
①②の良いとこ取りです!
問題は「ソルフェージュ指導を専門的に学んだバイオリンの先生」が珍しいこと…
(当教室は、ソルフェージュ指導とバイオリンの両方を東京藝大で学んだ講師がお教えします!)
バイオリンとソルフェージュを同じ先生に習う時の注意
1人の先生にバイオリンとソルフェージュ両方とも習う場合は、時間とレッスン内容(密度)に注意が必要です。
①-1:規定の時間内で教わる場合(お子さん・初心者)
未就学児〜小学校低学年のお子さんや初心者にとっては、ちょうど良いバランスです。
レッスンの始めや最後の10分でリズム打ち、歌、音符カード等をやったり、
集中できる時間がまだ短い場合は、
バイオリンを弾く
↓
集中が切れかけてきたら、リズムを打ったり、歌を歌ったり、音符カードで遊び、
↓
ノッてきたらバイオリンに戻る
という感じで進めます。
バイオリンで弾いている曲を、リズム打ちや歌の練習に使う時もあります♪
①-2:規定の時間内で教わる場合(少し進んだ生徒さん)
一方で、集中力がついてきてバイオリンの曲や教本が少し進んできた生徒さんの場合は、そうもいきません。
私の経験上、
一般的な教室の30〜40分レッスンで、
初心者を脱した生徒さんのバイオリンとソルフェージュ両方をやるのは、
時間が足りない。
身につけるべきバイオリンの演奏技術も増えて、
それが体に染み付くまでの時間も増えて、
楽譜の情報量も段違いに増えて………

要するに、初歩の段階とは、やってることがまるで違うんです。汗
「時間がかかっても構わないからじっくり進めたい」「むしろ時間をかけたい」という方や、
「金銭的・時間的な問題でそうせざるを得ない」という場合もあると思いますが、
毎回のレッスンが時間的な消化不良で終わりかねないので、
根本解決までに遠回りとなる点はご理解いただきたいと思います。
②レッスン前後に別枠でソルフェージュレッスンをお願いする場合
先生のスケジュールが許せば、いちばん手っ取り早く、満足度も高い方法です!
無理なく基礎力をつける意味でも、レッスンの前後の20〜30分程度がちょうど良いと思います。
ペースやレッスン代は、先生と相談してくださいね。
ちょっとした工夫で、効率よく、そして楽しく上達を目指せますよ!
まとめ
バイオリンの上達には、「譜読み力」と「聴く力」が大きく関わっています。
ソルフェージュのレッスンも受けることで、演奏がぐんとラクになり、音楽の理解も深まります。
気になった方は、ぜひ一度お問い合わせくださいね!
流山のヴァイオリン・ソルフェージュ教室でした!