小学生のバイオリンコンクール、向く子・向かない子|参加を迷った参加を迷った親が知っておきたい判断基準
こんにちは!流山のヴァイオリン・ソルフェージュ教室です。
小学生のお子さんを持つ保護者の方から、こんな相談を受けることがあります。

コンクールって、参加したほうが良いんでしょうか…?
同じクラスの○○ちゃんはコンクールに出ているみたいです。
でも、うちの子は向いている気がしなくて。

一度参加させたけど、親のほうが疲れました。もうこりごりです…
「出る」「出ない」の二択では言い切れない、根が深い問題です。
今回は、
小学生がバイオリンコンクールに参加するべきか迷ったときの判断基準について、
指導の現場から見た考え方をお話しします。
小学生のバイオリンコンクールに向いている子の特徴|良い経験になるタイプ
私は、バイオリンコンクールそのものを否定するつもりはありません。
向いている子にとっては、コンクールはとても良い学びの機会です。
コンクールに向いている子の特徴を3つ、お話します。
舞台に出ることが好きな子
当たり前です。苦笑
人前で弾くのが嫌いな子を無理やりコンクールに出してバイオリンが嫌いになってしまっては、元も子もありません。
本番に向けて準備できる子
「本番までに仕上げる」という目標を意識して練習できる子にとっては、
「練習とは何か」を体感的に学ぶ機会になります。
準備が完璧である必要はありません。
少しずつでも、「本番に向けて仕上げる」という片鱗が見え始めていれば十分です。
「なんとなく弾く練習」から「目的を持った練習」へと意識を切り替えるきっかけとして、コンクールを活用できます。
聴く耳が育ち始めている子
もう一つ、とても大切なポイントがあります。
それは、聴く耳が育ち始めているかどうか。
目安はこの2つ。
聴く耳が育ち始めている子の特徴
- 自分の音程やリズムの間違いを聴き分けて、直そうとしている
(その場で分からなくても、録音・録画を聴き返して気づければOK) - 先生の演奏と自分の演奏の違いを「何となく」でも耳で感じ取れる
(言語化できなくてもOK)

見て気づくのでは無く、聴いて気づけることが大切です。
これは結局、
人の音・人の話を受け取る耳を持っているかどうか
ということにも繋がります。
バイオリンに限らず、伸びていく子に共通しているのは、
聴こうとする姿勢
があることです。

聴く耳がまだ育っていない段階なら、無理をしてまで、評価される場に出る必要はありません。
評価を受けること自体が学びになる場合
コンクールでは、いつもと違う先生から講評をもらうことができます。

こういう考え方もあるんだ!

いつも先生に言われてることと同じね。苦笑
こうした経験を通して、音楽を見る視点が一段広がることもあります。
また、コンクールでは同年代の上手な子の存在を知ることができます。
「井の中の蛙」から一歩外に出る経験です。

このような体験ができるのも、聴く耳が育ち始めたからこそですね。
小学生がバイオリンコンクールに向かないケース|無理に出なくていい子
一方で、特に小学生の場合、
「無理して出る必要なし」「今はその時期ではない」というケースも、実はとても多いんです。
練習が成立していない・練習が苦痛になっているケース
次のような状態でコンクールを目指すと、
音楽そのものが「つらいもの」になってしまう可能性があります。
- 家での練習がほとんど成り立っていない
- 楽器を出すまでに時間がかかる
- 親子でピリピリした空気になっている
発表会や、評価のつかない本番経験だけでも、
小学生にとっては十分な学びになります。

コンクールだけが成長の証ではありません。
聴く耳がまだ育っていない段階
聴く耳がまだ育っていない子の場合は、次のような状況に陥りがちです。
- 何を直せばいいのか分かっていない
- 指摘がただの情報過多になっている
- 本人が混乱している
この段階の子は、
評価される前の準備を整えることが先です。

コンクールは、聴く耳が育ってからでも遅くありません。
小学生のバイオリンコンクールは本当に公平?特有の条件
これは、表立ってはあまり語られませんが、知っておいてほしい大事な話です。
分数楽器という小学生特有の事情
小学生の多くは、分数楽器を使っています。
体の大きさによって楽器のサイズが異なるため、
同じ学年の中に、
- まだ分数楽器の子
- すでにフルサイズを使っている子
が混在します。
残念ながら、
大きな楽器ほど、スケールの大きい音が鳴りやすいのは事実。
同学年でも、条件が完全にそろうことはありません。

小学校高学年あたりが一番バラつきが大きいですね。
中学生になると、ほとんどの子がフルサイズを使っています。
楽器の質が音に影響する現実
さらに、バイオリンでは
楽器そのものの個体差があることは無視できません。

コンクールに向けて、「良い分数楽器」を借りる猛者も…🙀
バイオリンのコンクールは、
技術や音楽性だけでなく、
楽器という外部条件でも多少の差が生まれてしまう世界なのです。

もちろん、「猫に小判」「豚に真珠」ではダメですよ。苦笑
良い楽器を弾きこなすだけの下準備ができている人でないと、楽器の真の実力を引き出すことはできません。
楽器だけで結果が決まることはありませんが、
同じ楽器を使うピアノコンクールとの大きな違いの一つです。
小学生のバイオリンコンクールは実力だけで決まらない理由
大事なポイントをもう一つ。
小学生までのコンクールの結果は、
本人の能力だけで決まるものではありません。
大きく影響を与えるのは、次の4つです。
- 練習量
- 練習環境
- 親の関わり方
- 先生のサポート体制
中高生以降の、自我が確立してからのコンクールとは、性質がかなり違います。

「運動会の徒競走」と「オリンピックの陸上競技」ぐらい違います。
だからこそ、結果だけを見て一喜一憂する必要も無いんです。
親が疲れたら、それは立派な「撤退のサイン」
この記事で、いちばんお伝えしたいところです。
もし、
- コンクールの話題が出ると気が重くなる
- 練習時間が近づくと憂うつになる
- 「この生活、いつまで続くんだろう」と感じる
そんな気持ちが親御さんの中にあるなら、
それはとても大事なサイン。

親が疲れ切った状態でも続けることが必ず子どものためになる、とは限りません。
小学生までのコンクールは、
どうしても親の負担が大きくなります。
だからこそ「撤退」も立派な選択肢です。
逃げでも失敗でもありません。

「今はここじゃない」と判断することも、長い目で見たら、子どもの音楽人生を守る立派な選択です。
伸びる時期は、人それぞれ違う
音楽的な成長には、本当にさまざまなタイミングがあります。
- 小さい頃は目立たなかったけれど、後から伸びる子
- 中高生になって突然スイッチが入る子
- 早く結果が出ても、その後伸び悩む子
どれも珍しいことではありません。
今、結果が出ていないからと言って、将来を決めつける必要はないんです。

何を隠そう、私の音楽的なスイッチが入ったのは、高校受験を控えた中3の秋でした。
コンクールがうまくいかなかったから、バイオリンをやめる?
ひとつだけ、どうしても書いておきたいことがあります。

コンクールがうまくいかなかったから、バイオリンやめる・・・

コンクールに疲れたから、バイオリンはもう終わり・・・こりごりだ。
という終わり方だけは、避けてほしいです。

せっかく頑張って上達して、これから楽しくなるところなのに・・・Mottainai!!!
コンクールは、あくまでも「手段」。
結果がどうであれ、
バイオリンを弾くことや音楽そのものの価値と、コンクールの結果は、
本来まったく別のものです。
もしも将来、大人になってから、
何らかのきっかけで「また弾きたいな」と思った時に、
子どものころに積み重ねた感覚や、音楽を楽しんだ記憶が残っていれば、
そこからもう一度始めることができます。
でも、
「つらかった」「苦しかった」「思い出したくない」
といった記憶が強く残ってしまったら、
その子の人生の中に、音楽を楽しむ選択肢そのものが無くなってしまうかもしれません。
それは、指導する立場として、正直とても悲しいです。

コンクールに疲れたなら、
バイオリンをやめる前に「コンクールから距離を置く」という選択もあります。
続けるか?休むか?やめるか?
その判断は、結果ではなく、
「その子の人生に音楽をどう残したいか?」で決めてほしいと思います。
まとめ|小学生のバイオリンコンクール、出るか迷ったら?
バイオリンコンクールは、使い方次第で良い学びの場になります。
でも、
- 誰にでも必要なものではない
- 早く始めれば良いわけでもない
- コンクールに出ない=遅れている、ではない
ということも、忘れないでほしいと思っています。
当教室では、
基礎練習をきちんと取り組めるなら、
コンクールに出てもOK。
ただし、こちらから参加を強制することはありません。
というスタンスで指導しています。
迷ったときは、
一度立ち止まって考えてみてください。
その時間もまた、
お子さんの音楽人生の大切な一部です。
それでは、流山のヴァイオリン・ソルフェージュ教室でした!
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