コンクールは参加したほうがよい?音楽コンクールでレベルアップ!知っておきたい7つのメリット
昨今は、星の数ほど音楽コンクールがあります。
先生にコンクールを薦められました。
参加した方が良いんでしょうか?
生徒にとって何かしらプラスになるから、薦めておられるのだと思います。
参加する方向で考えてみては?
なるほど…。
わたしは、7つの理由から
音楽コンクールは利用してナンボ
だと思っています。
- 1. コンクール利用のメリットその1:めったに弾けないホールで演奏できて、ホール仕様の響かせ方を知ることができる
- 2. コンクール利用のメリットその2:ふだん接点の無い先生からアドバイスをもらえる
- 3. コンクール利用のメリットその3:緊張感が漂う中で演奏する練習ができる
- 4. コンクール利用のメリットその4:練習の質が上がる
- 5. コンクール利用のメリットその5:同年代の演奏に刺激される
- 6. コンクール利用のメリットその6:時間通りてきぱき行動する実地訓練
- 7. コンクール利用のメリットその7:モチベーションが上がる
- 8. 音楽コンクールを上手に利用すればレベルアップできる!途中の過程に意味がある
- 9. ためしに一度参加してみよう
コンクール利用のメリットその1:めったに弾けないホールで演奏できて、ホール仕様の響かせ方を知ることができる
コンクールは、各地の音楽ホールで行われています。
発表会は地元のホールが多いと思いますが、
- 毎年同じ会場で慣れっこ・・・
- たまには違うホールで新鮮さを味わいたい…
そんなふうに感じたりしませんか。
いつもと違うホールで演奏するチャンスです!
運営的には、毎回同じ会場だと、
「どこに何がある」「付帯設備込みの借り賃がいくらぐらい」とか、
勝手が分かるので、いろいろラクではあるのよ。笑
また、防音室の響きとは異次元の、ホール独特の響きを味わうこともできます。
楽器本来の響きを引き出す弾き方を身につける、絶好の機会です!
コンクール利用のメリットその2:ふだん接点の無い先生からアドバイスをもらえる
近年のコンクールは、審査員直々のコメントをもらえるものが多いです。
つまり、ふだん習っている先生以外からアドバイスを受けられる、良い機会。
「自分にはこんな良い点があったのか」と気付けたり、
言い回しは違えど、いつもレッスンで言われることと同じご指摘だったり、
あなたの演奏を初めて聴く第三者の意見は新鮮です!
私がコメント書く時に気をつけていることの1つは、誤解を生まない言い回しで書くことです。
演奏した本人だけでなく、保護者の方や先生もお読みになることを前提に書きます。
2つ目は、誰が見ても読めそうな字で書くこと。演奏してる間に書くので、短い曲が続くと忙しい。汗
コンクール利用のメリットその3:緊張感が漂う中で演奏する練習ができる
本番は、練習とは違う独特の緊張感がありますよね。
本番のノリと勢いで、ふだんはうまく出来ない所が上手にできたり・・・
練習では一度も失敗したことがない、完璧なはずの場所を失敗したり・・・
偶然うまくいくのは、ふだんの積み重ねがあってこそ。
完璧な「はず」だったのは、自分に対する甘えがあった証拠。
細部まで練習する大切さを痛感する機会です。
コンクール利用のメリットその4:練習の質が上がる
発表会までに暗譜が間に合うかな…
普段このような感じで取り組んでいる生徒さんにとって、コンクールは起爆剤になり得ます。
「弾けるようになったら終わり」「暗譜で弾けたら終わり」の先、細部を高いクオリティで仕上げる経験をする機会だからです!
評価がつく以上、そうそう恥ずかしい演奏はできないですよね。
必然的に練習にも熱が入って、レッスンの内容も濃くなって、それを消化する過程で成長する…というカラクリです。
親御さんからは、こういう声をよく聞きます♪
うちの子、コンクール参加を機に、練習の質が上がった気がするわ…
うちの子は自発的に練習するようになった!
コンクール利用のメリットその5:同年代の演奏に刺激される
コンクールは、同年代で同じ楽器を頑張っているライバル・仲間と出会う機会です。
音出し室の何とも言えない空気。
前後の人がやたら上手に聴こえる現象。
言葉を交わさずとも刺激され、あなたを奮い立たせてくれることでしょう。
コンクール利用のメリットその6:時間通りてきぱき行動する実地訓練
コンクールは受付時刻、音出し室を使える時間、舞台袖集合時刻などが細かく決まっています。
時間に余裕を持って行動する、実地訓練ですね。
本当に上手な人は、ふだんから時間に対してシビアです。
冷静に考えたら、音楽って時間芸術だからね。
具体的な例を挙げると、リズム感の緩さと時間の感覚の緩さは関係あると思う。
コンクール利用のメリットその7:モチベーションが上がる
(おもに小学校低学年ぐらいまでの話かもしれませんが、)
頑張ったご褒美があると、テンション上がりますよね♪
- 曲が合格したらシールをもらえた
- かけっこで1番になったら鉛筆をもらった
- なにかでクラス1番になって賞状をもらった
内容はともあれ、「練習を頑張ったら賞状やメダルがもらえる!」ということが、モチベーションアップに繋がります!
このさい、第1位でも、〇〇賞でも、どうでもいいと思う。ある意味では。(言い過ぎ?)
賞はあくまでも副産物。
努力する過程に意味があります!
音楽コンクールを上手に利用すればレベルアップできる!途中の過程に意味がある
コンクールは、賞をもらうことではなく、本番に向けて努力する過程に意味があります。
参加するからには「賞を取りたい!」と思うかもしれません。
それは素晴らしい目標ですが、入賞が目的になってしまっては本末転倒。
上手に利用して、レベルアップしたいですね。
ためしに一度参加してみよう
小学校低学年の生徒さんが、先日初めて、全日本ジュニアクラシック音楽コンクールに参加しました。
「全国大会はまず有り得ないと思うけど・・・試しにどんなものか参加してみましょう」というテンションでしたが、
今まででいちばん練習を頑張り(冬休みも返上!)、予選をぶじ通過!
しかーし。このコンクールは予選と本選で違う曲を演奏しなければなりません。
それまで予選の曲に全力を注いでいたので、本選の曲は譜読みすら終わってない状態(汗)
本人にこう聞きました。
今から1ヶ月で本選の曲がんばる?
それとも、今回は予選で終わりにして、夏にもう1回受ける?
すると、
夏に向けてがんばる!
という答えが返ってきました。
今は発表会に向けた練習に熱が入っています!
おためし参加でしたが、とても勉強になったようで何よりでした。
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ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。都立芸術高校・東京藝大をヴァイオリンで卒業後、東京藝大院修士ソルフェージュ専攻を修了。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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