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【トラブル解決編】バイオリン調弦がうまくいかない原因と対処法|音が狂う・ペグが回らない・弦切れの対処まとめ

ヴァイオリン調弦・チューニング

調弦はバイオリン演奏の基礎ですが、「なぜか音が合わない…」「すぐ狂ってしまう…」と悩む方は少なくありません。

今回はよくある調弦トラブルと、その解決法をまとめました。

気になるところからチェックしてくださいね♪

原因その1:弦がまだ新しいから

新しい弦は、産まれたての赤ちゃんと同じ。

バイオリンに張られることに慣れるまで、ちょっと時間がかかります。

ナイロン弦は1〜2日、ガット弦でも1週間経てば安定しますので、それまでは辛抱。

こまめに調弦しましょう。

舞台上で急に弦が切れてしまった時の保険として、古い弦をケースに1セット入れておくと安心です。
新品を張ると舞台上で弦が狂いまくりますが、古い弦ならそのリスクを回避できます。

原因その2:ペグがうまく回せず、しっかり止まっていないから

ペグを回すには、ちょっとしたコツが要ります 。

ペグを上手に回す2大ヒント
  • バイオリンのヘッドに指をかける
  • 中に押し込むようなイメージで回す
ヴァイオリンのヘッドに指をかけてペグを回す

ペグを回すのも練習のうちです。
慣れましょう!

原因その3:湿度や天候の影響

え、そんなことが関係あるの?

バイオリンは木でできてる生き物だからね。
人間と同じだよ。

なるほど!

適度にエアコンや除湿機などを使って、快適な環境を保つようにしましょう。

楽器ケースに温湿度計を入れたり、ダンピットを使用する人もいます。

ヴァイオリン調弦でペグが固くて回らない時の対処法

ケースその1

ペグが固くて回せないよう。
力を入れたらバイオリンが壊れそうで怖いよう。

どれどれ、ちょっと貸してごらん。
子供の力で回せなくても、先生なら回せるかもしれない…
(ぎゅいっ。するっ。)
ほら、スルッと回せたよ。

(先生ってすごい…)

ケースその2

あっ、ペグが回らない…
(1ヶ月前のレッスンから一度もケース開けてないからどうしよう。バレない方法あるかな?)

おやおや、ちょっと貸してください。
(しばし悪戦苦闘の末、ペグが回る)
…ところで最近いつ弾きました?

(ぎくっ。バレたか?)
はい…あの…その…
先月のレッスン以来、ケースを開けてないです。

やっぱり?
そうだと思いましたよ。笑

(先生は全部お見通しなんですね…)

ペグが固くて回せなくなっている生徒さんの楽器に出会うのは、そう珍しいことではありません。

正直なところ、ペグが固くて回らない理由の大半は

  • 回す力加減がわからない
  • 久しぶりに楽器ケースを開けている

の、どちらかです!

もちろん、それ以外の理由もあります。(*ノω・*)テヘ

それはズバリ、

湿気のせい。

季節の変わり目や、急に気候が変わった日は要注意。

湿気のせいでペグがうまく回らないと思う時は、

ペグコンポジション(ペグ用の潤滑剤)を、ペグに塗りましょう。

少し柔らかくなり、回しやすくなります。

ペグを回す力加減は、慣れるほかありません。
ペグを回すのも練習のうちなので、数をこなしましょう。
目安は5分に1回。
やっていくうちに慣れます。

忙しくても、週に1度は楽器ケースを開けて、調弦してあげましょう。
楽器のご機嫌取りです♪

ヴァイオリン調弦でペグが戻る/止まらない原因と直し方

よいしょ、よいしょ。
よーし。ペグがうまく回せるようになったぞ。
(スルスルスル…)
あぁ、ペグが戻っちゃった…

ペグが柔らか過ぎて止まらないトラブルも起こります。

ペグが止まらない原因3選
  • 中に押し込むように回していない or 押し込む力が弱い
  • ペグコンポジションの塗り過ぎ
  • 弦の巻き方が悪い

まずは、ペグを中に押し込むように、こんなイメージで回しましょう。

絵ヘタクソだね。

そこは黙ってて。

そう言えば、さっきペグコンポジション塗り過ぎたかも…。

ペグコンポジションと同じ要領で、柔らかい鉛筆を塗ると良いですよ。

また、弦の巻き方で解決することもあります。

ペグボックスの壁側に寄せて巻きます。
美しくない巻き方

この3つを試しても解決しない場合は、楽器屋さん案件の可能性が高いです。
職人さんに調整していただきましょう。

チューニングで弦が切れる原因と対処法(ヴァイオリン)

(ばちっ。すぱーん!)
うわーん!弦が切れちゃった!

弦が切れるのも、調弦中に起こり得るトラブルです。

調弦中に弦が切れる主な原因

調弦中に弦が切れる原因は、大まかに3つあります。

  • アジャスターやペグを勢いよく回し過ぎた
  • 古い弦を長期間使っている
  • 駒やブリッジの状態が悪い

解決法

  • ペグは程よい勢いで回す(慎重になり過ぎると止まらない)
  • アジャスターは、ピッチの変化がわかる程度のスピードで回す(じわじわ過ぎると、むしろ変化が判りにくい)
  • 新しい弦に交換する(半年〜1年が目安)

ペグやアジャスターの回し方を工夫してもしょっちゅう弦が切れる場合は、楽器の状態が関係しているかもしれません。
職人さんに見てもらいましょう。

チューナーで合っているのに合奏で合わない理由|調弦トラブルの盲点

チューナーでは合ってるのに、合奏になると合わないなぁ。

自分はチューナーに合わせてるからいつも完璧(のはず)。
みんなチューナーに合ってないんじゃない?怒

居るんですよねぇ。絶対的にチューナーを妄信してる方…。

チューナーに合わせりゃ良いってものでもないんだよ。

チューナーとは合っているのに合奏になると合わない原因のほとんどは、次の3つに集約されます!

チューナーで合っているのに合奏で合わない理由3選
  • 静かじゃない場所でチューニングしているため、チューナーが自分以外の音にも反応している
  • 耳を使わず、目で合わせている
  • 最善のピッチが曲の場所によって異なるから

えぇっ?
同じ曲の中でも、音程のツボは1つじゃないってこと?

そのとおりです。

じゃあ、どうしたらいいの?

解決策(というか今後につながる練習方法)が、一つあります。

それは、

耳で合わせる習慣をつけること!

普段から耳を使う習慣をつける

周りの響きを気にするようになる

思わず、自分の音を周りの響きに溶け込ませたくなる!

といった流れですね(^^)

あ、1人で頑張ってもダメですよ。笑

みんなで一丸となって、耳で合わせましょう!

もちろん、美しく響くように調弦してから練習を始めてくださいね。

まとめ

調弦トラブルは、どんな上級者でも一度は通る道。

でも、原因がわかれば “なんとなく不安” は確実に減り、

練習の質がグッと上がります。

毎日ちょっとずつ、楽器の声を聞く習慣をつけてみてください。

その積み重ねが、あなたのヴァイオリンが生まれ持った素晴らしい響きを引き出します。

「調弦を制する者はバイオリンを制す」。

さらにバイオリンと仲良くなりましょう!

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