ヴァイオリン演奏に絶対音感は必要?いらない?
自分で音を作るヴァイオリン演奏において、絶対音感は必要でしょうか?
答えは、
NO!
えーっ!そうなの?
この記事では、ヴァイオリンと絶対音感の関係や、ヴァイオリンを通じて身につく音感について解説していきます!
ヴァイオリンと絶対音感の関係
ヴァイオリンは、ピアノのようにピッチ(音の高さ)が固定されていません。
周囲の音や前後の音に合わせて、心地良い高さの音を出せます。
ある意味、柔軟な楽器なんですね。
一方で、周りの音を聴きながら自分の音も微調整しつつ演奏する能力が求められます。
そのため、絶対音感が有利に働く時もあれば、不利に働く状況もあり得ます。
絶対音感は万能じゃないんだね。
絶対音感によるメリットとデメリット
ヴァイオリニストが絶対音感を持つことには、メリットとデメリットがあります。
ヴァイオリン練習を通じて音感を身につける時のポイント
ピッチを自分でコントロールするヴァイオリンを通じて音感を身につけるのは、たしかにちょっと大変です。
絶対音感ある人が有利に見えるかもしれませんが、
絶対音感を持っていなくても、工夫次第で良い音感を身につけることができます。
ポイントは、
- 音楽的な感性
- 聴き方
↑の2つです。
センスのかけらも無い私には無理だわ…
心配いりません。
音楽的な感性は、ヴァイオリンの練習を通じて磨くことができます。
感性を磨く過程で聴き方が変わって、音感もついてくるんですよ。
具体的にどうすれば?
耳で聴いて合わせる。
これを繰り返していきます。
音感をつけるには、チューナーに頼らず、耳で聴いて合わせることが大切。
自分の耳を育てましょう。
ヴァイオリンの練習において「音程が合っているかどうか」を判断するのは、
最も重要なポイントでありながら、
自分での判断が非常に難しいものでもあります。
なので、ぜひレッスンを受けて、先生の助けを借りてほしいです。
自分だけで練習する時はどうするの?
集中して、自分の音をよ~く聴きます。
判断基準はとってもシンプルなんですよ。
良い響きの判断基準はとってもシンプルで、
聴いてて心地よいかどうか。
それだけ?
心地よく響く音楽を聴いた原体験がある人なら、ある程度まで改善できます。
自分の中に美しい響きの概念を持っている人は、音楽的な感性を自分で磨いていけます。
もちろん完璧な人はいないので、
レッスンの中で、改善のお手伝いをさせていただいています。
自力で改善しきれていない時に「今よりも上げて(下げて)」と指示を出しています。
基準音から正しい音を取れない段階の生徒さんは、
自宅ではチューナーを使ってもらい、
レッスンの時は、耳を使って合わせる練習をします。
ヴァイオリン演奏に絶対音感は本当に必要か?
ヴァイオリンと音感について解説してきました。
ヴァイオリン演奏において、絶対音感は必要でしょうか?
答えは、
変な絶対音感は邪魔になる。
変な絶対音感?
具体的には、こういう感じのことだよ。
- 442Hz(一般的なチューニングのピッチ)以外のA音が生理的に受け付けられない
- 鍵盤で表せない音(例:「E」と「F」の間の音)を気持ち悪く感じる
なるほど~。
でも「変な絶対音感」って辛辣な言い方だなぁ。
弦楽四重奏をやる状況を考えてみて。
周りに合わせてピッチを調整できない人が1人居るだけで、アンサンブルが成立しないよ。
言われてみれば、ものすごい我が儘な人に見えそう。
柔軟な耳を持ってその場に応じた音を出せる能力のほうが、よっぽど大事じゃないかなぁ。
柔軟な耳を持とう
ヴァイオリンの上達において大事なのは、
柔軟な耳を育てることです。
絶対音感を持たない優れた演奏者もたくさん居ます。
どちらかと言うと、相対音感のほうがむしろ重要かもしれません。
柔軟な耳を持って、自分にしか出せない味のある演奏をしたいですね!
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ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。都立芸術高校・東京藝大をヴァイオリンで卒業後、東京藝大院修士ソルフェージュ専攻を修了。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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