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オーケストラ曲の指使い、どうしてる?

2024-10-21アマオケオーケストラ,ヴァイオリン,指使い,譜読み

ヴァイオリンでオーケストラに参加する時、避けて通れない関門が

指使いを自分で考えること。

ソロ曲の楽譜や教則本には指使いが印刷されていますが、

オーケストラのパート譜に、指使いは、基本的に書かれていません。

なので、自分で考えることになります!

えー、困ったなぁ。
ぜ~んぶ隣の人に教えてもらおうかなぁ。

いやいや、自分も迷う時があるから、誰かに聞きたいんですよねぇ〜。

今回は、私がアマチュアオーケストラで見てきた指使いに関する問題や願望を3つ、掘り下げてみようと思います。

オーケストラで開放弦は使う?使わない?

オーケストラの曲で開放弦(指番号0)を使って良いのか、使わないほうが良いのか?

気になりませんか?

いっぱい使いたいな!
弾くのが簡単になりそうだし!

私は1音たりとも使いたくないわ。
意地でも。

とまあこんなふうに、考え方はいろいろですが、

ワタクシ個人的には

開放弦わりと使いたい派

です。😄🎻

オーケストラで開放弦を使うメリット

大まかに2つあると思います。

オーケストラで開放弦を使うメリットその1:豊かな響きを出しやすい

何と言っても、開放感のある豊かな響きを得やすい!大きなメリットです。

音階の音に開放弦の音が含まれている調性の場合は、このメリットが顕著に表れます。

開放弦を使って豊かな響きを得やすい調性
  • G dur(ト長調)
  • D dur(ニ長調)
  • A dur(イ長調)
  • E dur(ホ長調)
  • a moll(イ短調)
  • d moll(ニ短調)
  • g moll(ト短調)
  • e moll(ホ短調)

オーケストラで開放弦を使うメリットその2:演奏に対する心理的負担を軽減できる

開放弦の音を弾く時は、演奏に対する心理的負担がちょっと減っている気がしませんか?(個人差ある?)

弓で弦をこすれば音が出るので、左手の心配をしなくても、音を間違える可能性が減ります。

弾く弦さえ間違えなければいいんだよね!

そうだね。
弦さえ間違えなければOK。

また、開放弦を弾いている間にポジションチェンジすることもできます。

時間と心に余裕が生まれるので、一石二鳥。

オーケストラで開放弦を使うデメリット

オーケストラで開放弦を使うことに対して、残念ながらデメリットもあります。

オーケストラで開放弦を使うデメリットその1:音質が曲の雰囲気にそぐわない場合がある

開放弦は豊かな響きをもたらしますが、それが仇になる時もあります。

くすんだ音が欲しい時とか・・・。

また、(特にE線は)開放弦独特の金属的な音が、周りの音に比べて、異質に聴こえる可能性があります。

オーケストラで開放弦を使うデメリットその2:音程(ピッチ)を微調整できない

これ、わりと大きめな問題。

和音の中の音を鳴らすとき、開放弦で弾いていると、周りの響きに合わせてピッチを微調整できないんですね。

残念ながら開放弦を潔くあきらめたほうが良いケースも、多々あります・・・。

その楽器の最低音(ヴァイオリンならG線、ヴィオラ・チェロならC線)だったら、みんなに合わせてもらうほかないけどね。

オーケストラで開放弦は使うべき?使わないほうが良い?

オーケストラで開放弦を使うかどうか?

結論としては、

一概に言い切れません。

言いきれないんかい。

とは言え、

  • 曲のその場の雰囲気を阻害しない
  • 開放弦を使うことで演奏のストレスを軽減できる

少なくともこの2条件が揃ったら、開放弦を使って良いと思います。

でも、万が一、指揮者やトレーナーの先生から「そこは開放弦使わないで…」って指示があったら、従いましょう。

ポジション移動したくない願望

ファーストポジションだけで弾きたいなぁ。

すごく高い音あったら無理でしょ。

第2ヴァイオリンだから、そんなに高い音は出てこないよ!

はたしてそうかなあ。

ポジション移動は、オケの曲では避けて通れません。

セカンドヴァイオリンは確かに音域が低めですが、

1stポジションだけで弾くのは、残念ながら不可能です…。

えぇーっ。
やっぱり練習しなきゃダメかぁ。

ファーストポジション以外のポジションは、高い音を弾く以外にも使い道があります!

ポジション移動を使ってラクに弾こう

オケ曲を弾く時は、サードポジションやセカンドポジション辺りの、わりと低めのポジションを上手に使うと、ラクに弾けるようになります。

この楽譜の2音を例に考えてみましょう。

ファーストポジションだと、E線2指→D線3指の動きになります。A線をまたいで移弦する形ですね。

写真では、1指を隠してます。

先ほどの楽譜のように、音と音のあいだに休符がある時は、移弦をする時間があるので、ファーストポジションでも問題ありません。

でも、次のような楽譜だったらどうでしょう。(速めのテンポと仮定します)

ファーストポジションだと移弦が間に合わなさそうだ。

このようなときは、サードポジションを使って、1音目を4指、2音目を1指で取ります。

先ほどの楽譜を弾く時の指を、サードポジションとファーストポジションで比較すると、こうなります。

なるほど、手の形がだいぶ違いますね。

Point

オーケストラの曲をファーストポジションだけで弾くのは、大変困難を極めます。

ポジション移動は避けられませんが、使うメリットのほうが大きいので、腹を括りましょう。

使う回数を、ちょっとずつ増やしていけば大丈夫。

できれば小指使いたくない願望

小指使うのが苦手だから、指番号の4は使いたくないなぁ。

じゃあ、1と2と3だけで弾いたらいいんじゃない?

ポジション移動が増えるから嫌だよ!
もっと簡単な楽譜なら良かったのにぃ。

それは作曲家に言ってよ…
(言われても困るよね、たぶん。笑)

4の指(小指)が苦手、使いたくない…

その気持ち、よくわかります。

私も正直なところ、あまり得意ではありません😅

でも、使わなければいつまでも苦手なまま。

むしろ退化していきます。

少しぐらい使ってみても、バチは当たらないんじゃないでしょうか。

音楽的な指使いで弾こう

指使いを考えるのも、譜読みの1ステップです。

自分の都合だけ考えた結果そこにある音楽を無視…これだけは避けたいところ。

どんな響きなのか…

どんな雰囲気の場所なのか…

指使いを考える時に、ちょっとだけ気にしてみませんか?

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お気軽にご利用いただければ幸いです。