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なぜ「落ちる」?オーケストラで落ちる理由と解決策

2018-05-16アマオケオーケストラ

ニュートンのリンゴの話ではなく、オーケストラ用語の「落ちる」のほうです。
 休符を数えているうちに、今どこをやっているのかわからなくなること を言います。
落ちる原因と解決策を探ってみましょう。

オーケストラで「落ちる」理由5つ!

ワケもなく落ちることはありません。必ず、理由があります。

意識が上の空

休符を見た瞬間に意識がお休みモードに入って、ついつい、違うこと考えてませんか?
「さっき何でうまく弾けなかったのかな・・・」
「今日の晩御飯、何にしようかな」
「今度の休み、どこ行こうかな」

すぐにでもできる解決策
違うこと考えつつも、意識をどこかで、今弾いてる曲に置いておく。

頭が休憩モード

「音が無い」だけであって、休憩していいわけじゃないんですよね…
言葉のあや。

 

テンパった結果・・・

主に本番で起きます。
「非日常」の状況って、練習の時にやらかしたことがない現象が起きますよね。

  • 1段上、あるいは1段下と見間違える
  • リピート前なのかリピート後なのかわからなくなる
  • 2ページ一気にめくってしまう

などなど・・・。
冷静に。沈着冷静に。」と思ってても、これは防ぎきれない。
Panic

 

曲の構造を理解していない

自分が休符の間も、他のパートには音があるケースがほとんどです。
「ただ8小節数える」のと「オーボエがメロディをやってる8小節」と考えるのでは、気持ちがずいぶん変わるのではないでしょうか。

 

頼りにしていた人が落ちる

たとえば「ティンパニが入ったら入る」と覚えていたとします。
すると、万が一ティンパニが落ちてしまった場合、連鎖反応で自分も落ちることになります。
特に、フーガの部分でこの現象が起きると、じつに悲惨な結果が・・・。

 

番外編

協奏曲だと、ソリストに聴き惚れて落ちることも。
※ソリストが素晴らしい証拠!♥笑

オーケストラピット(オケピ)で弾く時だと、うっかり舞台に見とれて「あ、入りそびれた・・・」なんてことも。
※ただし、舞台が見えない位置に座るパートでは起こり得ない現象。
Orchestra, Pit

 

対処療法ではなく、根本から解決しよう

「落ちたらゴマかす」的な考え方も、わかります。
でも、そもそも、落ちないような対策が必要ですよね。
「風邪ひいたら薬飲む」じゃなく「そもそもを健康的な生活になるよう努力する」的な発想、いかがでしょう。

care

曲の仕組みを知ろう

あなたが見ているパート譜には、基本的には、自分のパートの情報しか書かれていません。
パートというぐらいですから、あくまでも音楽の一部分でしかないのです。
曲全体を知って、その中での フレーズ始まりの小節で意識を切り替える を知りましょう。
これをやるだけでも、落ちにくくなります。

落ちないために必要な情報は、次の2つです。

  • その辺りは、何小節フレーズで構成されているのか
  • 自分はフレーズの最初から入るのか、途中から入るのか

フレーズの多くは、4小節や8小節など、4の倍数の単位の小節で構成されています。
例外もありますが、4の倍数に近い数字であることが多いです。
3とか5とか6とか7とか・・・(あれ、可能性無限だぞ∞)

フレーズ始まりを見分けるのが簡単なポイントは、次の3つ。

  • わかりやすいメロディがある所
  • 明らかに空気が変わる所
  • 楽器が増える所
melody

時々、前のフレーズ終わりと新しいフレーズ始まりが重なるケースもあります。
でも、 終わりと始まりが重なることが判ればOK 
数える時に気を付ければいいんです。

 

自分がフレーズ途中から入る時は、 フレーズ始まりの小節で意識を切り替える と良いですね。
切り換えポイントが長い休符に埋もれている場合、私は楽譜に次のような書き込みをしています。

長休符

「5小節休みのうち1小節は前のフレーズ、後ろの4小節は新しいフレーズで、ヴィオラがメインで弾いている」という意味です。
最初の1小節を数え忘れても、ヴィオラがメインの4小節を数えれば良いので、少し気がラクになります♪

 

ガイド音符はあてにならない時もある

休符明けの手前に、ガイドとして他パートの音が書いてある場合もあります。
知ってるメロディが書いてあって「あ~もうすぐだ!」って思って入ると、同じフレーズの2回目に突入→結果「まだだった」・・・なんてことも。
また、たま~に「あーここってこの楽器もやってるんだー。全然聴こえないけど(汗)」としか思えない音が書いてあるケースもあります。
(会場や座る位置によっても聴こえ方は変わります。私は、ゲネプロが終わってからガイドを書き直したこともあります。)

いずれにしても
曲の仕組みを知っておくことで、ガイド音符に騙される現象は、回避できます。
レッツ、スコア読み。

 

周りを聴きながら弾こう

周りを聴かずに弾くと、ほぼ100%ズレます。そして、落ちます。
なぜなら、知らず知らずのうちに周りと違うテンポで弾いているから
常にアンテナを張って、周りの音を聴く努力をしましょう。

そんな時は
絶対に、止まらないで
多少失敗しても、気にせず先へ行きましょう。
周りに上手~く溶けこんで、それっぽく弾くだけでも、十分な練習効果が得られますよ。

 

テンポの中で弾けるようにしておこう

みんなで足並み揃えて演奏する、オーケストラ。
当然、個人練習も、一定のテンポでやる必要があります。
知らず知らずのうちに「弾けるところは速く、難しいところはゆっくり」な、 自分のオリジナルテンポ になっていませんか?

ここで効果を発揮するのは、メトロノームを使った練習です。
相手は機械ですから、じつにシビアな結果が返ってきます(笑)
Metronome
もちろん、実際の演奏には自然な揺れがありますが、テンポを揺らすのは正確なテンポで弾けてからの話
まずは一定のテンポにのって、弾けるようにしましょう。

 

落ちてどうしようもなくなった時の誤魔化し方(弦楽器限定)

オーケストラにおいて管楽器は言わばソロなわけですが、弦楽器は大勢いますので、落ちてもゴマかせます!(苦笑)

  • 弾いているふりをしながら、今どこなのか、必死のパッチで探す。
  • 無理して弾かない。練習番号の辺りに来れば、そのうちわかる。
  • どうしようもなければ隣に聞く。

落ちないで、楽しく演奏しましょう!

 

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