ヴァイオリンで弓順を間違える…ダウンアップをなかなか覚えられない…弓順が早く覚えられる練習5ステップ
ヴァイオリン練習してるけど、ダウンとアップがなかなか覚えられないなあ。
この曲はダウンで終わるはずなのに…あれ、アップで終わっちゃった。
どこで間違えたかなぁ。
ヴァイオリンの弓順(ダウン・アップ)を覚えるのが苦手なそこのあなた!
弓順を早く覚えられる練習を、5つのステップに分けてご紹介します。
弓順(ダウン・アップ)には意味がある
弓順?音が出てればどうでも良くない?
楽譜になんて書いてあろうが私は全部ダウンで弾くわ!
えいっ、えいっ、アチョーーーー!!!
曲がめちゃくちゃになるから止めてーーーーーー!
弓のダウンとアップって、どうやって決めると思いますか?
カンとフィーリング?
うん、間違いではないな。笑
でもそれだけじゃないよ。
ストレートに言うと、
その場所で求められる表現に相応しい弾き方を考えて、決めていきます。
ダウンボウ(下げ弓)のほうがやりやすい表現もあるし、アップボウ(上げ弓)のほうがやりやすい表現もあります。
時には、前後の都合で半ば強制的に決まることも!
教則本などでは弓のダウン・アップが印刷されていますが、あれは編纂した先生の知恵袋そのものです。
貴方の先生が付けてくれた鉛筆書きのボーイングも、先生の知恵袋そのもの。
無視しないで、一度はトライしてほしいです。切実に。
理解できない時はぜひ先生に質問しましょう。
弓順が早く覚えられる練習ステップ①拍子をとって歌う
楽器を持つ前に、まずは声を出して歌いましょう。
歌ってみて、
ここはこういう雰囲気の音楽なんだね!
というのがわかってから楽器を持ったほうが、
覚えるのが早いです。
ゆっくりでよいので止まらずに歌ってください。
歌い方は、自分が歌いやすい方法なら何でもかまいません。ドレミ、ラララ、鼻歌、ハミングなどなど。
弓順が早く覚えられる練習ステップ②弓の動きを具体的にイメージしながら、声に出して歌う。
単に歌うだけでなく、弓の動きに注目していきます。
譜面に書かれたダウンアップ、スラーを見落としていないか、もう一度チェックしましょう。
- スラーの中に音がいくつあるか(何個の音をひと弓で弾くか)
- いつ移弦しているか
- 弓の量はどれぐらい使えばよいか
- 弓のどこで弾けばよいか()
弓を返すのは、基本的に、音の鳴り始めです。
弓順が早く覚えられる練習ステップ③歌いながら、楽譜通りに弓を空中で大きく動かす
ここで、今までの①②を合体させます。
音が変わる瞬間に弓を返しましょう。
音が変わ「った」時じゃなくて、変わ「る」時だからねー。
ポイントは、腕全体+肩+肩甲骨を使って、体を大きく動かすこと。
脳に刺激が行くので、覚えやすくなります。
ダウンアップと呼吸
弓を動かす時は、呼吸をちょっとだけ意識してみましょう。
次の4つの弾き方を比べてみてください。
- 息を吐きながらダウン
- 息を吐きながらアップ
- 息を吸いながらダウン
- 息を吸いながらアップ
うーん、言われてみれば、なんとなく違う感じがしますねぇ。
なんとなく違うのがわかればOKです。
弓順が早く覚えられる練習ステップ④ヴァイオリンを構えて、エアヴァイオリンで弾いてみよう
さて!いよいよ、ヴァイオリンを構えます。
と言っても、まだ音は出しません。
歌いながら、指定のボウイングで弓を動かしてみましょう。
テンポは、止まらずにできる速さです。
つまり、ゆっくりでOK。
さっきと何が違うの?
目の前にヴァイオリンがあると、弓の適切な量やスピードをイメージしやすくなるよ。
引き続き、音が変わる瞬間に弓を返すように、気をつけてみてください。
弓順が早く覚えられる練習ステップ⑤ヴァイオリンの音を出して弾いてみよう
さあ、やっと音を出します!笑
ここまで長かったねー。
でも、いきなり音を出すより、心の準備が整ってるんじゃない?
そうかも!
もちろん、止まらずに弾ける速さですよー。これ鉄則!!!
間違えちゃ止まり、直して続きから…を繰り返すよりも、
ゆっくりで良いので流れを止めないことのほうが大切です。😄
うわあ…(*_*;
私としたことが。
音が取れてないのがバレバレだ。
大丈夫。今は右手に集中しましょう。
右手と左手の両方ともカンペキにできるのが理想ですが、
弓のことを考える時は、音の高さには(多少)目をつぶりましょう。
曲の流れと右手のおおよその動きを掴んでから、音の高さを直すほうが
問題を1つ1つ解決できて、アタマの中がスッキリしますよ。
ヴァイオリンの弓順(ボーイング)は音楽そのもの!単なる上げ下げではない
ヴァイオリンの弓順を覚える方法を解説してきました。
ダウン・アップは、単なる上下(左右?)運動ではありません。
ボーイング(弓順)や指使いを見れば、その人がその曲をどう考えてるか全てわかってしまう、みたいな言い回しがあるんですが、
本当にその通りなんです。
弓順(ダウン・アップ)を覚えるのは、曲そのものを体得する工程とも言えますね。
いつも、いつでも、そこにある音楽を表現したいですね。