【親御さん向け】子どものヴァイオリン調弦サポートガイド!親子で育てる「聴く力」

調弦って親がやっていいの?

子どもに任せるべき?
ヴァイオリンを習うお子さんをサポートする中で、調弦の手伝い方に迷う親御さんは多いもの。
実は、親子で調弦に向き合う時間は耳を育てる習慣につながります。
このページでは、「子どもの調弦、どうしたらいいの?」と悩む親御さん向け に、年齢別のサポートの仕方や、家庭でできる調弦習慣の工夫をお伝えします。
子どものヴァイオリン練習で調弦サポートが必要な理由
ヴァイオリンの調弦は、小さなお子さんにとって、とても難しい作業です。
- 調和する音を聴き分ける耳がまだ育っていない
- 弾きながらアジャスターを調整する動作が複雑
- 力が弱く、ペグを回せない
以上の理由から、習い始めの数年間は、親御さんの協力が欠かせません。
調弦の基本は「親がやる+子どもに見せる」
最初のうちは、親御さんが調弦をしてあげてかまいません。
というか、親御さんがやってあげてください。
ポイントは、
- 子どもの目の前でやる
- 「今、音を合わせているよ」と声をかける
- 本人と一緒に音を聴く
の3つです!

一緒に調弦することで、「バイオリンは調弦をしてから弾くもの」と自然に学んでいけます。
調弦済みの楽器を渡しちゃえば確かに時短ではありますが、バイオリンを習う上で大事な何かが抜けてしまう危険があります。
チューナーを活用しよう
音感に自信がない親御さんは 針式チューナー を使ってください。
音を出すと針や画面が動いて、中央に合わせれば正しいピッチになります。
チューナーで合わせる様子も、一緒に見せてあげましょう。

(弦が切れない範囲で)アジャスターを回させて、針が左右に動く様子を観察させるのもおすすめです。
👉 調弦の方法については、こちらの記事 もご覧ください。
子どもの「耳」を育てる工夫
調弦をすべて目に頼ってしまうと、耳が育ちにくいデメリットがあります。
大切なのは、聴いて確認する習慣を少しずつ取り入れること。
次のような方法がおススメです。
- 「この音と同じ高さになったかな?」と子どもに聞いてみる
- 目を閉じて聴き比べる

視覚を遮断すると、聴覚が研ぎ澄まされて集中できます!
私も本当に集中して音程をチェックしたいときは目を瞑ります(眠くない時限定)。
子ども自身でヴァイオリンを調弦できるようになるのはいつ?
成長度合いや楽器のサイズによって個人差がありますが、おおよその目安はこんな感じです。
- 幼児 → 基本は親が担当
- 小学校低学年から → アジャスターを使って自分で調弦する練習スタート
- 4分の3サイズになったら(小学校3~4年生頃から) → アジャスターで調弦しつつ、ペグを回す練習も少しずつ挑戦
- フルサイズになったら(中学生頃が目安だが早い子だと小5ぐらい) → ペグを使って自力で!

無理せず、できる範囲から始めましょう!
親御さんのよくある疑問
Q. スマホのチューナーアプリでもOK?
A. 便利ですが、お子さんの場合は注意が必要です。
練習中にゲームを始めたり、余計なアプリを触ってしまったり・・・

そんなリスク回避のためにも、子ども専用のチューナーを1つ用意するのがおすすめです。

「マンガ読みながら練習して叱られる」的なことは、時代を超えた「練習あるある」かもね。笑

なお、チューナーでもメトロノームでも、子供は何かしら遊び始めます。
私はメトロノームの数字をひたすら眺めて、暗算の練習してました!

ヴァイオリンじゃないんかい!笑

でもメトロノーム数字の法則性に気付けたのは財産だと思ってます。笑
どこに学びが隠れてるかわからないものですね。(∀`*ゞ)エヘヘ
Q. 電子ピアノを使っても大丈夫?
A. 多くのホールのピアノは442Hzに調律されますが、電子ピアノは440Hzで固定されていることが多く、微妙な差があります。
たった2Hz?と思うかもしれませんが、意識して聴き比べると、かなり大きな違いです。
お子さんの耳を育てるなら、チューナーまたは調律されたアコースティックピアノを基準にする方が安心です。

年1回ペースでよいので、ピアノの調律もしたほうが良いですね。
冷暖房の影響で地味に狂っていきます。
調弦を通して育つ耳と音感:親がサポートするメリット

えー、親が調弦のサポートまでしなきゃならないの?面倒…Σ( ̄ロ ̄lll)
と思われたお父さんお母さん、いらっしゃるかもしれませんね。
ですが、お子さんの調弦をサポートすると、次の3つのメリットがあります!
- 子どもの耳が育つ
- 家での練習がスムーズになる
- 正しい音で練習できる時間が長くなり、上達
そして何より、音楽を通じてお子さんと一緒に過ごす時間が増えて、大きな財産になります。
お子さんが一生モノの力を身につけられるなんて、最高のプレゼントではないでしょうか?(^^)
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ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。都立芸術高校・東京藝大をヴァイオリンで卒業後、東京藝大院修士ソルフェージュ専攻を修了。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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