レッスン代ピン札問題:キャッシュレス時代の。
レッスン代は新札(ピン札)で払うのがマナー!?という話題が、先日SNSで話題になっていたので、書いてみようと思います。
①先生側からすると
お月謝(レッスン代)は、ご祝儀と同様にピン札でお渡しするのが慣わしなのに、それを知らない人がいる!嘆かわしいわ!
って憤慨しちゃう問題のこと。
②生徒側からすると
毎月ピン札?そんな習慣あるの?古くない?
そんなこと言われても大変だよ…用意できないよ…余裕ないよぉ…
え、じゃあなに、庶民は習うなってこと?
って憤慨しちゃう問題のこと。
お互い損してない?
どちらかと言うと極端な例を紹介してます。悪しからず。
本記事では、「新札」と「ピン札」を同じ意味でとらえていますが、
厳密には、
新札=未使用のお札
ピン札=折り目や汚れの無いお札
なのだそうです!(知らなかった😱😱😱)
わたしは気にしないけど、習慣の存在は伝えておきたい
わたし個人としては、
正直、気にしてません。
シワの有無で貨幣価値が変わるわけじゃないし・・・
小心者なのでむしろ、ピン札だと恐縮してしまいます😅苦笑
ですが、生徒さんが何らかのきっかけで他の先生にご指導いただく特別な機会を得た時は、
こういう時は綺麗なお札をお包みする習慣があるから、そのようにしてくださいね。
でも私は気にしないタイプの人間なので、私に対してそのような気遣いは不要です。
毎回ピン札を用意していただくのも大変ですし・・・。
とお伝えしています。
相手の先生がピン札じゃなくても気にしないタイプの方なら問題は起こらないんですが、
逆タイプの方だったら…ねぇ。
想像しただけで冷や汗😓
「海外では、財布から出して直接払う(封筒に入れない)のが一般的」という話を聞きました。
相手が音大教授でも、そうらしいですΣ(・ω・ノ)ノ!
封筒に入れると「本当に規定の金額が入ってるのか?」と疑われるそうで…😵😳
国が違うと文化も違って、興味深いですね。
お金の入れ方や渡し方にも人柄や性格が出る
月謝袋の中身がピン札でもシワ札でも気にしない私ですが、お金の入れ方や渡し方にも人柄や性格が出るのかなぁと感じた出来事があります。
二つ折りのお札
月謝袋に、お札を乱雑な二つ折りで入れてくる方がいらっしゃいました。
その方の演奏は、どちらかと言うと、綺麗じゃない音だったように記憶しています。
ピッタリ綺麗な二つ折りとか、ターバン野口みたいな折り方する人だったら、いちおう綺麗な音で弾きそうな気がする(先入観)。
ピン札を入れてくる方にガサツな人いない説
(私だけかもしれませんが)、月謝袋の中身がピン札なのにガサツ…ってパターンは、今のところ遭遇してません。
ピン札を用意する手間を惜しまない、綺麗なお札に出会ったらキープしておく観察眼と神経…シンプルに尊敬します。
そういう方はもれなく、レッスンに大変熱心かつ、真摯に、謙虚に、取り組んでおられるような気がします。
心に余裕があるようにも思えます。
もしかしたら、時間にも余裕がおありなのかもしれないけど…。
お金の扱い方一つとっても、レッスンに対する心構えが表れるのかなぁと感じます。
丁寧な渡し方
月謝袋(またはレッスン代の入った封筒)を渡される時に、
目を見て、一礼しながら
「お願いします」(または「ありがとうございました」)と言いながら両手で渡されると、
気のせいかもしれませんが、心が洗われるような気がして、
自然に、こんな思考回路になります。
この生徒さんにはこの先どんなことを教えられるかな?
今度はあこがれのあの曲もできるかな?
些細なことですが、
人の印象ってそういう小さなことの積み重ねで変わるのだなぁ
と思います。
「月謝袋の中身が全部小銭だった」という話をSNS上で観測しましたが、私は今のところ無いです💰️
レッスン代が現金払いのメリット・デメリット
そもそも、レッスン代をピン札で払う払わない問題が起こる一番の理由は、
現金払いだから。
この一言に尽きるのではないでしょうか?
現金払いのメリット
主に子どもの場合ですが。
「おねがいします」と手渡しする行動。これを毎月(または毎回)繰り返すのは、
礼儀作法を覚えるきっかけになると思います。
緊張してカチコチになりながら
(親御さんのほうを向いて)
えーっと、なんていうんだっけ?
「おねがいします」でしょ。
(先生の方を向いて)
おねがいします。
こういうやり取り、微笑ましくて私は好きですよ♪
時には袋の上下が反対だったり、裏返しだったり…☺️
失敗しながら覚えていく過程をあたたかく見守るのも、先生の役目だと思っています。
大人の場合も、感謝の気持ちを直接伝えられるメリットがあります。
現金払いのデメリット
シンプルに
- 毎回現金を用意するのが大変
- 他の習い事が引き落としやカード払い(=現金払いではない)
- 忘れた場合の対処
- (主に子どもの場合)レッスンに行く途中で失くしたら大変
この4つあたりでしょうか。
時代が変わってきた
現金を使わなくても買い物ができるようになったせいでしょうか…
普通に生活してたら、ピン札に出会う確率って、限りなく低くないですか?
私は、レッスン代をピン札で頂いたら、自分が使う時用にある程度ストックしてます。
でも、銀行でいちいち替えるとなったら…想像するだけで青ざめます😱
自分の親は、毎回ピン札を用意してくれていました。むしろ、レッスン代とはそういうものだと教えられたように思います。大変な作業を毎週やってくれてた親には本当に感謝。
でも、時代も社会も変わりました。
平日日中に銀行に行ける人はそう多くないこと、最近では現金以外の決済が特別なものではなくなってきたことを考えると、
「ピン札じゃないとダメ!」っていう先生側の意識が、変わらざるを得ない時代になったのだと思います。音大教授陣は別かもしれないけど(教授じゃないんで知りませんw)。
振込やPaypayなどでの支払いについて
私の考えは、
レッスン代を頂ければOK。
なので、先生が現金以外での支払い方法をOKしてくれたら、アリだと思います。
支払いの証拠が残るのもメリットです。
冷静に考えたら、現金払いって、対面レッスンだからこそ成立する支払方法ですよね。
コロナ禍以降、オンラインレッスンが普及してきました。
オンラインレッスンを受けたい人の多くは、現金以外の支払い方法(クレジットカード、銀行振込、QR決済など)に抵抗が無い方だと考えるのが自然では無いでしょうか。
対面レッスンでも、現金以外で支払いたい。
そう考える人が増えても、何ら不思議でない世の中になってきたと思います。
端数や小銭問題も、現金以外の支払いなら解決!
出張レッスンや貸しスタジオでのレッスンの場合、先生の交通費を生徒さんが負担するケースが多いと思います。
電車賃って、IC運賃だと端数が出るんですよね。東京~品川で178円とか。
だから、現金払いじゃないほうが、かえってラクな気がします。お互いに。
中には、タクシー急いで下りる状況の「釣りはいらねーよ」システム(!)でお支払いするつもりで用意する方もいらっしゃると思いますが、
積もり積もったら面倒になる気がします(私だけ?)。
定期的にレッスンを受ける方であれば、先生のほうも、
- 積もり積もったお釣り10回分でレッスン1回分に充当
- キリの良い額のお支払いになるようレッスン時間を調整(レッスン代+交通費が4680円だとしたら、320円分のレッスンなりサービスを追加して5000円のお支払いになるように調整)
など工夫のしようはありますが、1回限りの方だとそうもいかず…。
もし「オンラインレッスンは現金書留で支払い」って教室があるとしたら、理由を知りたい。
先生に対するリスペクトや感謝の気持ちが第一なのでは
レッスン代のいろんな支払い方法について書いてきましたが、
いちばん大切なのは、
先生に対するリスペクトや感謝の気持ち
ではないでしょうか?
サービスの対価としてだけじゃなく、
教えていただいてありがとうございます。
今月(来月)も頑張ります!
みたいな気持ちを持ってレッスンに臨む。それだけでも、行動が変わっていくと思います。
「客だぞ教えろ」的な上から目線で来られると、あんまり良い印象ない気がする。
なんとなく。幸い今までそういう方には出会ってないけど・・・。
先生になって初めて感じたのは、
感謝の気持ちをわりと前面に出してくる生徒さんに対しては、こちらも自然と穏やかな気持ちで接することができる気がする
ってことです。
仕事なんでレッスン代いただければレッスンしますけど笑、ちょっとした仕草や行動が人の気持ちを動かすんだなぁと思うようになり、
自分も、誰に対しても感謝の気持ちを持って接していけるように「心の余裕を持とう!」と思うようになりました。
レッスンが、お互い爽やかな気持ちになれる時間でありたいです。
ヴァイオリンとソルフェージュのレッスンをしています。お問い合わせはこちらからどうぞ! 現金以外での支払いは、今のところ銀行振込に対応しています(選択肢は今後増えるかもしれません)。
楽譜や動画データのやり取りによる、非同期型オンラインレッスンもやってます。ご自分のペースでじっくり練習できます。詳細は下記をクリック!
ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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