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ちょっと長~い自己紹介

2018-04-11

私Fumiの半生をまとめてみました。ご興味ある方どうぞ。

~中学まで

幼少時より音楽に親しみ、5歳からピアノとヴァイオリンを学ぶ。
「競争社会」なんぞ知らずに、のほほんと過ごす。「コンクール?なにそれおいしいの?」

小5からは、都内の先生のもとへ、ヴァイオリンのレッスンに通い始める。
楽しみは、途中の駅で新幹線を眺めること。
田町がベストポイント…当時のお気に入りは500系。まだグランドひかりも走ってたかな…

中学に入る頃からピアノのレッスンには通わなくなっていたものの、合唱コンクールの伴奏で、なんやかんやピアノは弾いていた。
中2からは、ソルフェージュのレッスンにも通い始める。この時の先生のレッスンがとても楽しく、今の仕事に多大な影響を与えている(のだが、当然のごとく、当時の私はそうなるとは思ってない)。

高校受験

なんやかんやで、音楽高校を受験することに。
この時、音楽高校進学に関して熱心だったのは、どちらかと言うと周りの方。
当の本人はというと、なんとなく「音楽好きだし、将来は音楽の学校に行きたいなー」と思ってはいたものの、「ま、大学からでいっかなー」と、のらりくらり。
しかし、中3の秋になって、何を思ったか、「やっぱり高校から行きたい!」と、お尻に火がつく。
普通なら準備が遅すぎて間に合わないところだが、それまで積み重ねてあった力でなんとか乗り切る。
(コンクールと全く無縁だったのが功を奏し、スケールやエチュードはそこそこの積み上げがあった。副科ピアノも「え、ソナチネ弾ければいいの?楽勝じゃん」)

音楽高校へ

都立芸術高校へヴァイオリンで進学。異彩を放つ仲間たちに出会い、大いに感化された3年間。
専攻はヴァイオリンのはずだが「見た目がピアノ科っぽい」とよく言われた。とある先生から「あなたは昔の怖そうなピアノの先生に見える」と言われたことも(笑)

副科でヴィオラを習い、「ヴィオラを構えるとアルト記号が読める」ようになる
(今はヴィオラが手元に無くても読めます笑)。
オーケストラと室内楽も、高校で初めて経験。
実技の期末試験やコンクール、クラス全員が何かしら音楽をやっているという環境もあり、なんとなく競争をしていた頃。
もろもろの事情により私立音大への進学が厳しかった+両親から「自宅から通える範囲の大学で」とクギを刺されたこともあり、志望校は東京芸大に決定。人生で一番ヴァイオリンの練習をしていた頃。

藝大へ

東京藝大のヴァイオリン専攻に進学。「最後の秘境」の名の通り、キャラの濃い同級生・先輩が多数。ここでも「楽器を持ってないと何科だかわからない子」とよく言われる。

憧れていた芸大生にはなれたものの、上昇志向は日々失せる一方。いわゆる「燃え尽き症候群」。(先生が温かく見守ってくださったのが何よりの救い…。)
その時に初めて「どうやら、自分が興味あるのはヴァイオリンが上手になることじゃなくて、音楽そのものらしい」と気づく。
それを裏付けるかのように、室内楽やオーケストラなど、誰かと音楽を作ることには魅力を感じていた。
理論系の授業がわりと好きで、単位をとり終わっている4年生だったにもかかわらず、時間割はけっこう埋まっていた。教員免許も取得。
「ヴァイオリンの先生」を始めたのもこの頃。「どうやら教えることは性に合ってるらしい」と気づく。

院行く?留学?それとも?

周りは「めでたくオケに入れた」「留学」「大学院」「フリーで活動」みたいな雰囲気。
「もうちょっと勉強しようかな…」と、大学院進学を考える。
先輩方の前例にならうと「院行くならヴァイオリン科か室内楽科」の二択なのだが、ここでソルフェージュ科を選ぶ。
ヴァイオリン科からソルフェージュ科への進学は前例なし!(作曲、ピアノ、楽理あたりが多い)
周りからは
「え、ソルフェージュ科なんてあるの?」
「何やるところ?」とさんざん聞かれまくり、珍しがられる。
(芸大ソルフェージュ科の場合、内部進学してくる人は少数派で、半分以上が他大学から入学してきます)

大学院ソルフェージュ科へ

大学院修士課程ソルフェージュ科に進学。
正式には「音楽文化学専攻ソルフェージュ研究分野」という長い長い名前。
履歴書の学歴の欄、手書きだと、大学院入学と修了だけで4段消費します。

ヴァイオリンのレッスンもある一方で、ピアノとパソコンをいじる時間が増える。
研究テーマは、ざっくり言うと「ヴァイオリン弾きだからこそできるソルフェージュの授業とかレッスンとか」。

修論とTA

初めての「ろんぶん」に挑戦。
小学生の頃は作文なんて大嫌い、院試の科目に小論文があることを知って「小論文と作文ってどう違うの?」から始めたが、100ページ越えの修論を書き上げ、ビックリ。

修士2年では、ティーチングアシスタントも経験。学部生のソルフェージュ、ピアノ初見奏の授業を担当。
ちなみに、ピアノ初見奏はピアノ科1年生向けの授業。
どう転んでも、生徒の方が弾ける(に決まってる)!!!
笑うしかなかったが、自分ならではの切り口で、ガッツで乗り切る。

図書館のおねえさん時代~その1~

演奏やヴァイオリンとソルフェージュの先生の仕事を学生時代から始めてはいたものの、「少しは演奏や指導以外の仕事も経験したい!」という考えも捨てきれなかった。
ご縁もあって、芸大内の音楽研究センター(のちに音楽総合研究センターに改称)に務めることに。
日々の業務は、図書館でいうところの「カウンターのお姉さん」(でも司書じゃない)、検索システムへのデータ入力など。
生粋のWindowsユーザーだったが、Macもそれなりに使えるようになる。
ちょこっとだけFilemaker、Accessも扱う。

2年目からは若干リーダー格な立場も任される。
「部下だけど、職場でも人生でも学校でも先輩」もいらっしゃったが、人間としてステキな皆さまだったこともあり、何とか乗り切る。
この時期はほぼフルタイム勤務で、先生業や演奏活動は、勤務終了後の時間や休日を利用して行っていた。

図書館のおねえさん時代~その2~

4年目に、シモン・ゴールドベルク文庫整理事業部門へ異動。
稀代のヴァイオリニストが実際に使っていた楽譜などのデータ管理・整理を行う。
展示イベント「シモン・ゴールドベルク資料展」「シモン・ゴールドベルクの世界」制作にも関わった。

いちばん幸せだった業務は「シモン・ゴールドベルクの音源試聴」。
もちろん、メモなど取りながら聴くわけだが、ぶっちゃけ「えー今日これでお給料もらっていいのー!!!」と天にも昇るような気分だった。
(もちろん、ごく稀にしか発生しない業務だからこそ感じた幸せなのだが…)。
「図書館のおねえさん」は計8年勤務して、退職。

アマチュアオーケストラ(アマオケ)との関わり

社会人1年目の夏のある日。
ご縁があって、地元のアマオケから「コンサートマスターをやってくれませんか?」とオファーを受ける。
「面白そうだから」という、じつに単純な理由で引き受け、現在も継続中。
異世代・異職種な方々との交流のみならず、協奏曲のソリストや弦セクションの指導など、卒業後のよき修業の場としても活用させていただいております。
ありがたや。
組織運営の難しさも体感しています。

ソルフェージュの先生・ヴァイオリンの先生として

学生時代より延べ100名以上の指導経験を積む。
教材選び・言葉選び・手本の示し方・例え話・興味や関心を持たせる方法など、試行錯誤の日々。
もちろん、失敗は多々あるが(にんげんだもの!)、基本的なスタンスは「失敗は成功の母」。
生徒さんから「できた!」「わかった!」と反応が来る瞬間が一番好き。

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