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練習しているのになぜ弾けない?リズムや音を体感で理解しよう

2018-10-09ソルフェージュリズム,指使い,音程

練習してるのに、なかなか弾けるようにならない!!!なんで!?どうして!?

こんな悩みを、よく聞きます。

・・・練習不足じゃない?
もしくは、練習の方法が間違ってるとか。

↑こう返事するのは簡単だし、本当に練習不足だったり、練習方法が間違ってたりするのかもしれない。
でも、ソルフェージュとヴァイオリン両方のレッスンをしている私には、こうも感じられます。

楽器の演奏技術的な問題もあるかもしれないけれど、楽譜に書いてあるリズムや音を、体感として理解していないのも、一因ではなかろうか?

詳しくみていきましょう。

頭で理解したリズムと、体感としてわかったリズムを、結び付けよう

「リズムの練習」と一口に言っても、やり方は様々です。
私のレッスンでは、次の4つを組み合わせて、リズムの勉強をしています。

  • リズムを歌う
  • リズムを打つ
  • 楽器でリズムを弾く
  • リズムを聴いて書きとる

Rhythm

なぜ、4つの方法を組み合わせているかと言いますと・・・
いろいろな生徒さんにレッスンをしていく中で、次の6つが言えるとわかったからです。
※個人差はあります。

  1. 「歌える=打てる」とは限らない。
  2. 「歌える=弾ける」とは限らない。
  3. 「歌える=書ける」とは限らない。
  4. 「打てる=弾ける」とは限らない。
  5. 「打てる=書ける」とは限らない。
  6. 「弾ける=書ける」とは限らない。

そう、頭で理解したリズムと体感としてわかったリズムは、必ずしもイコールになっているとは限らないのです!!!

Understand

したがって、 頭と体を結び付けられるよう、練習を工夫 する必要があります。たとえば、こんな方法で。

頭と体を結び付ける練習法~その1~
  • 弾いたものを録音して聴き返す
  • 楽器で弾いているリズムを、拍子をとりながら歌ってみる

 

楽譜に書いてある音、実際に鳴っている音、指使い、鍵盤の位置関係を結び付けよう

リズムの次は、音の高さのほうの問題です。
こちらも、いろいろな生徒さんにレッスンをしていく中で、次の6つが言えるとわかりました。
※個人差はあります。

  1. 「正確な音の高さで歌える=音の名前が判っている」とは限らない。
  2. 「正確な音の高さで歌える=楽譜上でのその音の場所がわかる」とは限らない。
  3. 「正確な音の高さで歌える=鍵盤や指使い、弦を押さえる場所がわかる」とは限らない。
  4. 「音の名前が判っている=楽譜上でのその音の場所がわかる」とは限らない。
  5. 「音の名前が判っている=鍵盤や指使い、弦を押さえる場所がわかる」とは限らない。
  6. 「楽譜上でのその音の場所がわかる=鍵盤や指使い、弦を押さえる場所がわかる」とは限らない。

つまり、音の高さも、頭で理解したものと体感とが、必ずしもイコールになっているとは限らないのです。

「歌っている音の高さは正確なのに、言っている音名がむちゃくちゃな子供さん」も、中にはいらっしゃいますね。
「ドードーミーミーファーファーソー」と言いつつ、正確な音程で「キラキラ星」を歌っていたり…。
変な絶対音感がある人にはマネできない、神業かもしれません(笑)

Singing

音の高さについても、リズム同様、頭と体が結びつくよう、練習を工夫してみましょう。たとえば、こんな方法で。

頭と体を結び付ける練習法~その2~
  • 歌いながら指だけを動かす
  • 楽譜を書き写してみる

Music, Note

 

練習をラクにするだけでなく、本質的な理解を深めるソルフェージュ

ソルフェージュは、音楽の本質的な理解を深め、練習をラクにし、より良い演奏の助けとなる側面を、持っています。
リズムや音の高さは、「初歩的なレベルのなにか」で片付けられてしまいそうなモノですが、意外とつまづいてしまう人が多いポイントでもあります。

リズムや音でつまづく人にも、こんな風に、いろいろなパターンがあります。

  • 本当にわかっていない人
  • 頭ではわかっているはずなのに、体が思うように動いていない人
  • 体ではわかっているけど、楽譜にされるとわからない人

「わからない!弾けない!」とパニックになってしまう人もいますが、自分の何が(どこが)問題なのかをはっきりさせれば、解決の糸口は見えるはずです。

Exclamation

スポーツの分野でも「スポ根」的な発想が時代遅れになってきて、科学的なトレーニングが導入され、成果を挙げているそうですね。
音楽にも、似たようなことが言えないでしょうか。
 がむしゃらに回数や時間をこなす練習ではなく、ちょっと頭を使った練習。  

ソルフェージュには、あなたの理想への近道が眠っているかもしれません。

 

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