ヴァイオリン出し入れは意外とタスクが多い!
突然ですがクエスチョン。
ヴァイオリンの蓋を開けてから音が出るまで、どのぐらい時間がかかると思いますか?
え、蓋開けただけじゃダメなの?
ピアノのようにはいかないかなー。苦笑
意外と時間がかかる、ヴァイオリンの出し入れ。
シンプルに言うと、タスクが多いんですね。
今回は、ヴァイオリンを弾く前と片付けのタスクをまとめてみました。
ヴァイオリンを弾いている皆さん、自然な作業として身についていますか?
①ヴァイオリンを弾く前の準備6ステップ
ケースを開けたあとの順番は人それぞれですが、私はこんな感じです。
時間を試しに計ってみると・・・
ササッとやって、約1分半。
準備の時間を考えると、練習場所やレッスン会場には、時間に余裕を持って到着したいですね。
ケースを開ける
机の上など、安定した場所に置きましょう。
弓を適度に張る
「適度に」って、具体的にどんな感じですか?
弓の木の反り具合を見ると、わかりやすいですよ。
①緩んでいる状態の弓、②張った状態の弓、③張りすぎの状態の弓、を見比べてみましょう。
弓先の毛と木が平行になったら、張りすぎです。
松脂を万遍なく塗る
万遍なく、ぬりぬりしましょう。
よく使う場所には沢山塗ってOK。
塗り過ぎはよくないけど、塗らなさすぎもよくないよ。
ヴァイオリンに肩当てをつける
肩当ては、できればヴァイオリンケースに入れておくのをオススメします!
「忘れた」「失くした!」を防げます。
巾着袋に入れてケースにつけているお子さんもいらっしゃいました。
楽譜を準備する
必要な楽譜は、すぐに出せるようにしておきましょう。
筆記用具を準備する
消しゴム行方不明になりがち(当社比)。
ペンケースごと、楽器ケースに入れちゃいましょう。
布製なら、楽器を傷つける心配もありません。
②調弦(チューニング)
始める前の調弦は、ていねいに行ないます。
時間がかかっても構いません。
調弦が狂ったまま練習しても、ほぼ意味ないからね…。
ペグがちょっと固めの状態での調弦は、約1分弱かかりました。
③練習する
やっと(笑)練習です。ふー、ここまで長かった。
ふぁー。練習する前に疲れちゃった…zzz
おーい!せめて片付けてから寝ようよ!(違)
④ヴァイオリンを弾いたあとのお手入れ10ステップ
わーい!今日の練習はおしまい。遊ぶぞー!
その前にお片付けだよ!
弓の木についた松脂を拭き取る
弓の毛は拭きませんが、木は拭きます。
木に付着した松脂を拭き取りましょう。
松脂用のクロスを用意すると良いですね。
弓を緩めて、ケースの所定位置にしまう
弓を緊張から解放してあげましょう。
張る時と同じく、木の状態を観察しながら。
弦に付着した松脂を拭き取る
弦の上はもちろんですが、意外と横にも付着しているもの。
松脂用のクロスで除去します。
楽器の表面に飛び散った松脂を拭き取る
松脂の粉がたくさん楽器の表面に飛び散ってたら、拭き取ります。
松脂用クロスでササッと。
埃や汗を拭き取る
松脂用クロスではなく、別のクロスを使います。
弦と指板の間、指板の下、テールピースの下もお忘れなく。
駒の下、駒の表面、駒の穴の中、f字孔の断面も、ときどきチェックしましょう。
意外とホコリが付着して溜まってたり…。
駒を触る時は、細心の注意をはらいましょう。
うっかり動いた、傾いた、割れた・・・といったトラブルのもとになります。
肩当てを外す
外さないとケースに入りません(泣)
肩当ては所定位置にしまいましょう。できればケースの中。
ヴァイオリンをケースにしまう
今日も1日お疲れ様!って気持ちになる一瞬。
ケースから出したものを片付ける
筆記用具、ミュート、メトロノーム、チューナーなど。
蓋を閉めてから「あ!鉛筆しまい忘れたー!」とか、わりとヘコむ。
ケースの蓋を閉める
チャックは最後までしっかり。
確実に閉まったか確認するまで、緊張はとけません。
持ち上げたら蓋が開いちゃって楽器がドンガラガッシャン…なんて悲劇もあるよ!
気をつけよう!
楽譜を片付ける
あ、楽譜忘れた!
……そう言えば譜面台の上だ。
そんなふうにならないように気をつけましょう!
ヴァイオリンの出し入れ+調弦=5分くらいみておこう
ヴァイオリンの出し入れは、意外とタスクが多く、それなりに時間が必要です。
私の場合は、
- 弾く前の準備 1分半
- 調弦 1分弱
- 片付け 2分
練習以外に、だいたい5分かかっている計算ですね。
急ごうと思えばもうちょっと短時間で済ませることも不可能ではありませんが、
そういうときは、だいたい
掃除が疎かになります😱💦
時間の余裕を持つことも大切ですね。
楽器を出す時や、しまう時の心の余裕。
意外と、音にも影響しているかもしれませんよ。
ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
各種レッスン受付中!詳細は下記をクリック!
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