M-1グランプリと音楽コンクールの共通点
いよいよ、この季節がやってまいりました。
え、何かって?
M-1グランプリに決まってるじゃないですか。
つくづく、こう思っていたんです。
思いつくままに書きだしてみようと思います!
ネタ選びと選曲
M-1グランプリ公式サイトによると、ネタ時間は2分(1回戦)~4分(準々決勝以後)となっています。
時間の使い方も審査の対象になっていると言えるでしょう。
(漫才やったことないからわからないけど)、10分のネタを作るのと、2分のネタを作るのでは、勝手が全く違うと思うのです。
素人目に見ても、詰め込める笑いの数がどう転んでも違う!といった印象があるからです。
音楽でも、2分で自分をアピールできる曲を弾く場合と、10分の場合とでは、選曲が変わります。
制限時間2分だったら、きっと、ハデな曲を選ぶと思います。じっくり聴かせる曲は選ばない(選べない)ですね。
10分なら、時間に余裕があるので、じっくり聴かせる曲や、アピールポイントを多く詰め込める曲も候補に入ります。
見た目と立ち振る舞い
面白さや「聴きたくなる演奏か」という点はもちろん大事です。
でも、 見た目や立ち振る舞いが印象を変え、審査に影響することもあります 。
デブキャラ、ちびキャラ、いつも赤い服、ハゲキャラ・・・自分の見た目をも笑いに変える芸人さんたち。
音楽に置き換えてみます。
突飛な衣装や見た目で差をつけることは残念ながら難しいですが(笑)、立ち振る舞いで印象を変えることは、不可能ではありません!
演奏を聴く前なのに、奏者のなにかが既に観客に伝わってしまう時があります。
舞台に出てきてお辞儀をするまでに。
堂々と歩いてくる人。
自信なさそうに背中を曲げて歩いてくる人。
聴きたくなるのはどちらでしょうか?
ニコニコ顔で舞台に出てくる人。
神妙な顔で舞台に出てくる人。
明るい曲を聴くとして、どちらの人の演奏を聴きたいでしょうか?
舞台に上がったその瞬間から、舞台上はあなたの世界なのです。
ツカみは大事
1音目から「おぉっ!?」と思わせる演奏に出会うと、やっぱり引き込まれるものです。
審査員は、あなたの演奏をその日初めて聴く人たちです。
そう、第一印象が大事なのです!
ここでミスをすると自身のメンタルにも影響します・・・精神衛生上もミスを避けたいところ(^^;
M-1はテレビでもありますから、ホール客席でじっと座ってなきゃいけないクラシック音楽よりも、もっとシビアでしょう。
面白くなかったらチャンネル変えられちゃいますから。
(録画なら早送り、かな?)
お笑いでも音楽でも、審査するのは人間です。
公平な審査だとは思いますが、やはり魅せ方で変わる部分があることは否めないでしょう。
爆笑オンエアバトルでのパンクブーブーを見ていて(M-1優勝より前)、「最後たたみかけがすごいなー。思わずボール入れちゃうなー。」って思った記憶があります。
出番に左右される
一般的に、トップバッターは不利だと言われます。
その日の基準点になるからです。
よっぽど頭抜けていないと、後から出てくる人に点数を抜かされます(汗)
逆に、 最初の人が上手すぎて、後の人がみんな点数低い現象 が起きることも。
いっぽう、「トリを取る」場合。
発表会なら完全に名誉職ですが、コンクールだと微妙です。
審査員がお疲れモードだったりするからです(汗)
そりゃ、にんげんだもの。
また、前後の人にも影響されます。
上手な人の後は自然にハードルが上がっています。
後の人が上手だったら、自分の印象が霞んでしまいます。
どうやら、自分がそこで頭抜けられるように練習と実践を繰り返す・・・のが早道のようです。
「爆発的にウケたコンビの後はやりにくい。だから今ここでCM入ってよかったわー」的な感じの発言してたコンビがいたなぁ。誰だか忘れたけど。すっごくわかる気がする。
その後の仕事につながる(ものもある)
M-1で優勝すると、テレビをはじめとしたメディア露出が増えます。
「優勝した瞬間からマネージャーの電話が鳴りっぱなし」という話も聞かれますね。
要するに、仕事につながるわけです。
大小さまざまな音楽コンクールがありますが、仕事につながるコンクールとそうでもないコンクールがあります。
後者は、自分の経験や度胸試しとして参加する人をメインターゲットにしていると言えるでしょう。
仕事につながるコンクールと言えるものの一つが、市川市文化振興財団新人演奏家コンクール。
私は2005年に受賞しました。なんと10年以上前。
とても有難いことに、今でも市川市文化振興財団さんとお仕事させて頂いてます。
人づてに「とても良いコンクールだよ!」と聞いていたのですが、本当にその通りでした♥
ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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