音楽高校に行くべきか迷っているあなたと親御さんへ。

2018-10-09音楽全般音楽家, 音楽高校

今ピアノやヴァイオリンを習っている小学生、中学生の皆さん。
吹奏楽部や合唱部で音楽をやっているあなた。
このように考えたことありませんか。

音楽科の高校って、なんだか楽しそう!行きたいなー。

うんうん、そう思うのわかります♪
でも、人生楽しいことばかりじゃない。
だからこそ、よ~く考えてほしいのです。
あなたが本当に音楽科の高校に行くべきかどうか。

 

先に、私の考えを述べておきます。

音楽が好きで好きでしょうがない、どんな形であっても人生音楽とともにありたい人
音楽高校に行っても、後悔しない可能性大。
1日の大半を過ごす学校で、音楽の話をできる仲間に囲まれて、音楽漬けになれます。
きっと、一生の仲間ができることでしょう。

いっぽう。

音楽が好きかどうかわからない、この先音楽とともに生きていくほどの自信はまだない、何らかの迷いがある人
迷いがあるのなら、高校はとりあえず普通科を選ぶのでも良いと思う。
音楽科は、カリキュラム的に、音大以外への進学がとっても難しいです(理由は後述します)。
つまり、普通科よりも進路先が限られるってこと。

私は、音楽科の高校に進み、大学も音楽の道に進みました。
というわけで、音楽高校出身者の目線で、メリットとデメリットをご紹介します。

音楽高校(音楽科)を選ぶメリット・デメリット

高校選びに限らず、どんな選択をしても、メリットとデメリットがあります。
音楽高校に進んだ人からみた、音楽高校を選ぶメリットとデメリットを書いてみました。

音楽専門科目が多く、そのぶん一般科目が少ない

私が通っていた高校では、1週間の時間割のうち、約3分の1が音楽関係の科目でした。

・専攻楽器のレッスン
・副科ピアノのレッスン
・ソルフェージュ
・音楽史
・楽典
・和声
・アンサンブル

などなど。

わぁ!もりだくさん!!!

開設されている音楽科目自体は、音大とさほど変わらないと思います。
このほか、オーケストラにある楽器の生徒はオーケストラの授業が、声楽やピアノの生徒は合唱の授業がありました。

Music

専門科目がある分、普通科よりも、一般科目の時間が少なくなります
一般大学への進学は、とっても難しいです。
 私が通っていた学校では、一般大学へ進学する人が全くゼロという訳ではありませんでしたが、どう転んでも少数派だったし、なにより、勉強がすごーく大変そうでした。 

ちなみに、私が高校で使っていた日本史の教科書、なんと、1ページ目がペリーでしたw
最初はビックリしましたが、明治~現代が前半に載ってて、教科書の真ん中へんから、ネアンデルタール人だの北京原人の話がスタートしてただけです(笑)おかげで、戦国時代とか江戸時代の知識が中学レベルで止まってるのは内緒

 

周りが音楽関係者だらけ

学校では、音楽の話ができる友達がいなくて寂しい・・・

そう思っている中学生のあなたへ。
音楽高校なら、周りはみんな、音楽をする人です。
クラスメイトに、ピアノが弾ける人、ヴァイオリンが弾ける人、フルートが吹ける人、歌が上手な人・・・がいると考えてください。

 

(シンキングタイム)

 

ね、楽しそうでしょ?
文化祭で、オペラやミュージカルを上演する学校もあります。

Orchestra, Pit

裏を返すと、音楽以外の世界の人との接点が、極めて少なくなる可能性を秘めているとも言えます。

 

とりあえず、実力の世界。

音楽高校に入学したら、日々の生活のなかでいちばん大きなウエイトを占めるのが、専攻楽器のレッスンになることでしょう。
定期試験や演奏会などで、生徒同士がお互いの演奏を聴く機会も多いので、自分がこの集団の中でどのレベルにいるのか、よ~くわかります。

自分より上手な後輩は、ザラにいます。
もちろん、上手すぎてマブシイ先輩もいます♥

裏を返せば、逆立ちしたって追い付かなさそうなトンデモナイ才能の持ち主と一生の友達になれるチャンスもできる、ってことです。

「とーちゃんかーちゃんのみならず、じーちゃんばーちゃんまで音楽家」な人がクラスにいることも。

 

音楽高校を選んで良かった!と思うこと

私は中3の秋まで、音楽高校か普通高校か踏ん切りがつかなかったヤツなのですが、音楽高校を選んで良かった!と思っています。

 

音楽の話ができる仲間がたくさんできた

普通科に行っていたとしたら、音楽を専門的にやる人は少数派。いわば、特殊な存在になるわけです。
いっぽう、音楽科に進学したら、周りが音楽をやっている人だらけなのが当たり前の環境。
基本的に放課後は、練習、合わせ、レッスン。

こんな話題も、当たり前に飛び交っていました。

今日のレッスンやばかったー!
パガニーニのカプリスのCD貸してー♪

 

楽器は違っても、同じ音楽の道を志す仲間同士ですから、周りとも話がしやすかったし、仲間からはたくさんの刺激を受けました。

練習好きじゃないのは、どうやら自分だけじゃなさそう・・・

でも、そんな思いを抱えながらも、みんな当たり前にたくさん練習してることに気付き、

あー、自分はまだまだだなー。

ということにも気づけて

よーし、頑張るかー。
って思って、自分を奮い立たせていたことも。

 

友達でもありライバルでもある不思議な関係

専攻楽器が違うとそこまででもないのですが、同じ楽器同士だと、お互いの実力がなんとなくわかってしまうので、どうしても、ライバルな感じが生じます。
でも、 楽器を離れれば、クラスメイト なのです。
じつに、ふしぎな関係。

お互いの演奏を聴き合う機会もありました。
先生からの指摘ともまた重みが違う、仲間からの素直な感想。
音楽だけでなく、ふだんの人となりもわかる人同士だからこそ言い合える何か。
 お互いの成長を、素直に喜びあえる関係 でもあったと思います。

 

結論。音楽高校に行くべきかどうか?

人によって状況が異なるので、一概には言えませんが

じっくり考えて選んだほうがいい。

まずは、レッスンの先生に相談してみましょう。
先生ご自身も情報をお持ちでしょうし、先生の人脈から情報が得られる可能性もあります。

もちろん、自分でも情報収集をしましょう。
ホームページを見るだけでなく、体験入学や講習会・説明会に参加すると良いですね。
実際に通っている(いた)人から話を聞けると、なおGood!!!

 

もうひとつ大事なこと。
基礎ができてるに越したことは無い。

私が中3の秋に音楽高校受験を決めたにもかかわらずギリギリ間に合ったのは、基礎がそれなりにしっかりしていたからです。
(じっさい、「音階良かった」と褒められたことがあります笑)

Foundation

最後に、もう一つだけ(某刑事ドラマふう)
ソルフェージュもやっときましょう!

受験科目にソルフェージュの類が無い学校もありますが、入学したら漏れなく、ソルフェージュの授業があります!
入学した後にソルフェージュのクラス分けテストをして、能力別に細かくクラスを分けたり・・・もします。
合格したら終わり、ではありませんよ。
音楽と関わり続ける限り、切っても切り離せないものです。

Music-Note

自分の人生ですから、じっくり考えて決めてはいかがでしょうか。

 

音楽高校、音楽大学入学後も見据えたソルフェージュレッスンをしています。お問い合わせ、お気軽にどうぞ。