「譜読み」でやっていること~曲の基本情報編

2018-06-02ソルフェージュ, 譜読みでやっていることハ音記号, 拍子, 調号, 譜読み

突然ですが、譜読みと言われて、どんなことを思い浮かべますか?

いやいやいや、楽譜を読むことでしょ?読んで字の如く、じゃない。
そうですよね。でも、無意識のうちに、細かい工程を踏んでいますよね。

では、1つずつ見ていきましょう。

曲名・作曲者

ごくごく基本的な情報ですが、千里の道も一歩より。
曲名から音楽のイメージを湧かせることができますし、おおよそのテンポが判る時もあります。

例えば
少なくとも子守歌が、スピード狂の方もビックリな爆速テンポで演奏されることは無いでしょう(笑)
また、「ワルツ」「ガヴォット」など、ダンスの名称そのものが曲名になっていれば、音楽のテンポ=踊りのテンポであるケースがほとんどです。

作曲家によって、曲の特徴や傾向も違います。
早書きの天才、1曲に10年かけて作る人、聴きやすいメロディを書く人、難解な曲を書く人、死にそうなぐらい美しいハーモニーだらけな人・・・。
同じ人の作品でも、10代の時に書いた曲と死ぬ間際に書いた曲とで、全然印象が違うこともあります。
お国柄やお人柄も現れます。
楽器の特性をわかって書く作曲家もいれば、そうでない人もいます。シューマンのオーケストレーションなどは、よく引き合いに出されますね。さんざん叩かれてるけど、あれがシューマンの味でもあるのよね。

 

楽器編成

とっても大事(笑)
木管五重奏でやりたいのに、弦楽四重奏の楽譜があっても・・・困っちゃう(アレンジを加えたり読み替えたりすれば不可能ではないが)。

まめちしき
有名な曲が、もともとの曲とは全然違う編成で演奏されるケースも、よくあります。
例えば・・・ドヴォルザークの「ユーモレスク」の原曲は、ピアノ曲なんです♪ちょっと意外!
ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」の原曲はピアノソロ。オーケストラ版は、ラヴェル編曲のものがよく演奏されます。

編曲された曲を演奏する時も、原曲のことを知ると、理解が深まりますよ♪

 

ト音記号?へ音記号?ハ音記号?

音を読む前に、まずは音部記号を見ましょう!
ト音記号、へ音記号、ハ音記号のことです。
五線上のどこを「ト(=G=ソ)」「へ(=F=ファ)」「ハ(=C=ド)」と読むかを決める記号です。

clefclef

ハ音記号は種類が豊富

ハ音記号と一口に言っても、種類がたくさんあります。びみょ~な違い、探してみましょう!

alto 主にヴィオラの楽譜で使う、アルト記号。トロンボーンでも時折り使います。
3番目の線をまたぐ音が、ピアノの真ん中のC音になります。
tenor テノール記号は、ファゴット・チェロ・トロンボーンで使われます。
下から4番目の線をまたぐ音が、ピアノの真ん中のC。

このほかに、ソプラノ記号・メゾソプラノ記号・バリトン記号があります。

soprano mezzo baritonbariton2
ソプラノ記号 メゾソプラノ記号 バリトン記号(2種類あります)

 

ソプラノ記号・メゾソプラノ記号・バリトン記号は、一般的にお目に掛かる楽譜に登場する機会は少ないですが、移調楽器を実音で読み替える時に、この記号が読めると、とてもラクなのです♪
私のト音記号脳みその場合は

    • in A=ソプラノ記号
    • in F=メゾソプラノ記号
    • in G=バリトン記号

と脳内変換する形になります。

 

調号・調性

楽譜を見ると、音部記号の次には、シャープやフラットが書かれています。
ここを見ると、その曲の調性を、2択にまで絞ることができます。
♯が1つだとト長調かホ短調、♭が3つだと変ホ長調かハ短調となります。

ただし、移調楽器のパート譜を見る時は、in Cのパートの調号を確認しましょう。
でないと、痛い目にあいます(笑)

あと、バルトークも要注意!
「なんだ、♭2つじゃん!」と思ったら、こうなってることも。
bartok

ちなみに、通常はこう。
bartok2

 

拍子

何分の何拍子かわからないことには、始まりません。リズム読めなくなるし!
拍子で大事なのは、 なに音符を1拍と数えるか(=単位音符) 
4分音符を1拍と数える時の4分音符と、8分音符を1拍と数える時の4分音符では、リズムがだいぶ変わりますからね。
単位音符は、下の数字で表されます。
上の数字は、 何拍子か を表しています。
つまり、4分の3拍子は、4分音符を1拍とする3拍子となります。
よく「1小節に4分音符が3つ分入る」と説明されますが、アレだとちょっと説明不足なのです。

また、2拍子なら2拍子の、3拍子なら3拍子が独特のアノ感じは、周期的に強拍(=ダウンビート)が来ることによって生み出されています。
時折り乱されるのがまたイイんですよね♪ストラヴィンスキー「春の祭典」の最後の方みたいな。

 

ここまで来て、未だ曲の本体に到達できず・・・この先は「譜読み」でやっていること~音符に隠された情報編へどうぞ!