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音を出さずにできるヴァイオリン練習のやり方をご紹介!

2024-08-13ソルフェージュ,ヴァイオリン,音楽全般リズム,ヴァイオリン,譜読み

せっかく習っているヴァイオリン、思うように練習時間が取れません。
夜中は音出しできないし…。

大丈夫。よくあるお悩みです。
楽器が無くてもできる練習がありますよ。

ほんとですか!

我々現代人は忙しい。

SNSやYouTube動画のせいおかげで、「ヒマ」を埋めるのが簡単になった、とも言えますね。

ご多分に漏れず、私もハマってます。笑

その一方、

「効率」「能率」「生産性」「コスパ」という言葉をよく聞くようになりました。

芸術とコスパって、ある意味で対極の言葉な気がするけど・・・。

とは言え、

少ない時間で上達したい!

誰もが抱く思いですね。

目の前にあるその曲を使って、効率よい練習を実践してみましょう。

5つの段階を踏んでいきます。

最初の3つは、楽器を使わずに行います。

音が出せない時間でもできる!楽器を使わないヴァイオリン練習3つ

練習するからまずは楽器のフタを開けなきゃ・・・

うっかりしてたら、音出しできる時間過ぎちゃった・・・

明日やろう・・・

あぁ残業で帰り遅くなっちゃった・・・

うわあ今日も音出し時間過ぎちゃった・・・

そんなループに陥っているそこの貴方。

楽器が弾けなくても練習はできます!!!

曲の大まかな構成を知る

「敵を知れ」という言葉がありますね。

曲は敵じゃないけど。笑

まずは曲の仕組みを知りましょう。

ポイントは2つ。

Point
  1. 全く同じ場所を探す
  2. 似てるけどちょっと違う場所を探す

小さいお子さんは、楽譜を色分けするのも良いですね。

この段階では、音源を聴きながら考えましょう。

耳から得られる、貴重な情報です。

曲の構成を知るメリット

答えは簡単。

練習時間の短縮になるから。

全く同じなら、改めて練習しなくても済みますね?

似てる場所は、

違う所だけ取り出して練習すれば済みますよね?

肉体的な練習だけでは、どこかで行き詰まります。

アタマも使いましょう!

brain

曲をさらに細かく分ける

曲の構成がわかったら、細かな練習単位に分けていきましょう。

フレーズとは違うの?

フレーズと同じで良い場合もありますが、難しい場所はもっと細かく分ける必要があります。
練習単位は、練習を進める中でどんどん変わっていきます。

分ける時は、4つの段階を踏みます。

Point
  1. フレーズ単位で分ける(8小節ぐらいのことが多い)
  2. 1フレーズを、さらに半分に分ける
  3. 難しい場所は、さらに半分に分ける
  4. それでも難しい場所は、そのまた半分に分ける
  5. 以下、3~4を無限ループ

分けていくうちに、曲の構成がより細かくわかっていくと思います!

理解が深まっている証拠です。

拍子をとって歌う

曲の仕組みがわかってきたら、歌ってみましょう。

ポイントは3つあります。

Point
  1. 拍子をとりながら。
  2. 何があっても止まらない。止まらずに歌えるテンポで。
  3. ドレミでも、鼻歌でも、歌い方は自由。

拍子をとりながら歌う理由

歌う時に拍子をとってほしい理由は、

拍の上にリズムが成り立っているから!

西洋音楽のリズムを理解するのに、拍の存在は欠かせません。

脳みそがリズムを正しく認識できるよう、拍子をとりながら歌いましょう。

Rhythm

途中で止まってはいけない理由

音楽には流れがあります。

せっかくリズムや音を正しく理解できたとしても、

流れに乗って演奏できなければ意味がありません。

レッスンで、途中で止まりながら演奏する生徒さんには、

「楽器を下ろして、止まらずに歌ってみよう」と言ってみるのですが

ほぼ100%、止まります。

要するに、

流れに乗るとどうなるか、を理解できてない状態なのです。

そのような生徒さんには、その場で、止まらずに歌う練習をするのですが

止まらずに歌う練習をしてから楽器を持つと、

面白いぐらい、音楽の流れがよくなります。

楽器を持たなくても練習できる証拠です。

Singing

ドレミで歌わなくても良い理由

音名を正しく認識するのも大事ですが、

自分が歌いやすい方法で歌えることのほうが、もっと大切。

「口三味線」という言葉がありますよね。

考え方としては、近いんじゃないかと思います。

ヴァイオリンで音を出す、という一点だけに焦点を当てると

音のつながりを指使いに落とし込むことを、ある程度までできれば

第一段階はクリアできます。

とにかく、

楽器を持つ前に歌いましょう!

音出しできない時間でもできる!音を出さないヴァイオリン練習2つ

そんな練習ありなの?

意外と効果あるんですよ。

エアーヴァイオリンその1:弓と歌だけ

エアギターならぬ、エアーヴァイオリン。

音だしできない!でも練習したい!というワガママな願いが叶う方法

歌いながら弓を動かす練習をしてみましょう。

楽譜に書かれているスラー、弓順(ダウンアップ)を正しく実行するのがカギです。

意外と、見落とし、読み飛ばしがあるものです。

後から覚え直すのは大変。

最初の譜読みの段階で、正しく読んでおきたいですね。

このエアーヴァイオリン練習は、生徒さんのbefore→afterの変わり方が相当大きく、

体で理解できたね!という度合いが大きくなる練習方法です。

a man doing an air guitar

エアーヴァイオリンその2:指と歌だけ

エアーヴァイオリン練習その2は、

歌いながら指を動かす練習です。

ピッツィカートで音を出してもOK。

お住まいの環境によるけど、音出しはあくまでも自己責任でね。

指の広げ具合、ポジション移動などに焦点を絞った練習ができます。

効率よい練習のために、いったん楽器を離れよう

ここまでご紹介した練習は、一般的に思い描く「ヴァイオリンの練習」とは違うかもしれません。

どちらかと言うと「ソルフェージュ」に分類されることだと思います。

曲の構成を知るのはアナリーゼ(分析)の一環だし、

歌うことはソルフェージュそのもの。

むやみやたらに音を出すことだけが練習ではありません。

急がば回れ。楽器を使わない練習が、かえって早道になるのです。

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