四声体の和声聴音が苦手なあなたへ。上達の7ステップと攻略ポイント
以前の記事で、聴音の試験で点数アップするコツをご紹介しました。
今回は、四声体の和声聴音レベルアップのコツをご紹介したいと思います!
ポイントは7つあるにゃ。
その1:外声(バス・ソプラノ)を埋める
まずは外堀りを埋めましょう!
できれば、バスを先に書くのがおススメ。
高確率で聴こえやすいのはソプラノだけど、バスを聴く練習はしたほうが良いよ。
聴くっていうか「感じる」って言うほうが近いかな・・・。
その2:聴こえた音をとにかくメモる
あ、今のところ、内声にGっぽい音あったな…。
今のたぶんソシレファ!!!
とりあえず何でもメモっておきましょう。カタカナでもOK。
その1とその2を並行できればExcellent!🤗
難しい人は、攻略する順序を自分なりに考えましょう。
ソプラノはいちばん耳に残って書きやすいから、ソプラノとどこかの音を書けるようにしようっと!
私は、バスとソプラノがわかれば、あとは何となくわかるかな~。
内声をきいておかないと、あとでわからなくなりそうだな~。
その3:ヨコに聴く
外声を埋めるのと同じやり方ですが、内声はちょいとハードル高めかもしれません。
でも、基本的には、近くの音に進むはず。
大雑把には「近くの音!」って思ってていいんじゃないかな。
たまに例外あるけど。
その4:ドミナントっぽい場所を探す
音だけでなく、音楽そのものを感じてみましょう。
ドミナント和音は、ある種の強烈なエネルギーを持っています。
しかも属七だったら、限定進行音でヤマはれるよ!どこか2声部も!
・・・たまに例外あるけど。
その5:タテの響きを聴く
意外と大事。
和音の響き全体を聴いていきます。
聴くポイントは3つ。
① 和音の響き方
長三和音?短三和音?はたまた?
ここでお辞儀したい感じ!
絶対ここ元の調じゃないよねw
といった具合に、フンイキだけつかめればOK。
② 音の数
4声部ある中に、音が何種類あるかを聴いていきます。
はにゃ?どゆこと?
次の図を例に説明すると、
- 1つ目の和音→ド・ミ・ソの3種類
- 2つ目の和音→ソ・シ・レ・ファの4種類
- 3つ目の和音→ラ・ド・ミの3種類
となります。
にゃるほど。
音が3種類なら○三和音(2つの声部に同じ名前の音がある)、
4種類なら○七の和音
ですね。
③ 音や和音
どんな形で認識してもOK。たとえば
- 「ドミソ」「ソシレファ」「ラドミ」…
- 「1度」「属七」「Ⅵ」…
- 「C」「G7」「Am」…
五線の余白にメモるとGood。
その6:ヤマをはる
原始的ですねぇ・・・
その3・4・5のプロセスを経てからの話ですよ。
空白に来るべき音は、ある程度まで予想できます。
その7:ピアノを弾きながら考える
注:個人レッスンor自習の場合に限ります。
音を出しながら、しっくり来る音の組み合わせを考える方法もあります。
慣れてくると、脳内で音を鳴らせるようになりますよ!
聴いてるだけじゃなくて、ちょっとは考えたほうがいいんだね!
その6以外は全て、レッスンや授業の中でできる内容です。
やっていないことが1つでもあった人は、試してみてくださいね。
本当に必要なのは、復習。
でも、あなたの成長に欠かせないことがもう1つあります。
それは
復習すること。
えー、めんどくさい。
じゃ、できるようにならなくていいね(棒)
やだやだやだ!
復習のやり方は、次の記事で!
ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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