楽譜の大きさや見た目が、譜読みに与える影響~すき間の多い楽譜を作ってみた~

音楽全般譜読み

突然ですが、大きな字と小さな字、どちらが見やすいですか?
オーケストラ
オーケストラ
オーケストラ
オーケストラ
オーケストラ
オーケストラ
オーケストラ

好みは人それぞれだと思いますが、小さい文字よりも大きな文字の方が読みやすいのは事実でしょう。
文字と文字の間にすき間が生まれるのが、理由の一つだと思います。
文字を音符に置き換えても、同じことが言えます。
些細なことですが、楽譜の大きさや見た目は、譜読みにも影響するのです。

楽譜のサイズや見た目が、譜読みにもたらす影響

ふつうの楽譜、ミニチュアスコア、指揮者が見る大判スコア・・・
楽譜にはさまざまな大きさのものがあります。
大きさ別に見ていきましょう。

小さい楽譜

持ち運びが便利です。文庫本や手帳と同じぐらいの大きさ。
さおだけ屋の本は比較用です。なぜなら、すぐそこにあったから。
miniscore-size

全体像をパッと見渡したい時は、目玉を移動させなくていいので、やりやすいです。
デメリットは、細部が見づらいこと。虫眼鏡必須。
score-size2

 

大きな楽譜

細部まできっちり読めます。虫眼鏡が無くても大丈夫。

large-score

デメリットは、持ち運びがかさばることと、お値段がちょい高めなこと。
オーケストラ曲のミニチュアスコアと指揮者用大型スコアを比べると、同じ曲でも、数千円は違います。

dover-cover
でも、こんなステキな表紙に出会えることも☆
ミニチュアスコアと大判スコアで大きく異なること
ぶっちゃけ、大きさと価格です。
ミニチュアスコアは手頃な値段で、カバンに入ります。
よほどこだわりが無い限り、オーケストラで楽器を弾く側の人(要するに指揮者以外)は、ミニチュアスコアを持っていれば事足ります。

こだわり派のあなたへ

作曲家や作品に対する研究は日々進んでいて、業界かいわいでは時折、こんな話題が飛び交います。

今度、ベーレンライターからドヴォ8の新版が出るらしいですね。
ベーレンライター → ドイツにある楽譜出版社。
ドヴォ8 → ドヴォルザークの交響曲第8番のこと。

その際、大判スコアとミニチュアスコアの出版時期がずれる場合があります。

どうしてそんなことが起きるの?

1つの楽譜が出版されるまでに大勢の人の手を介していることと、研究が日々進んでいることが大きな理由です。
大判が出版されてからミニチュアが出版されるまでの間に、ミスプリの修正や、大判スコアを出版した時には判明していなかった新事実を反映させたり、しています。
それらの違いを見て「ほー。」なんて思いを馳せるのも、楽譜を見る楽しみの一つではないでしょうか。

日本の出版社も負けちゃいませんよ。同じ曲が、解説や校訂を新たに出版し直されたりしています。

 

余白の多い楽譜を作ってみた

楽譜の見た目による違いを実証すべく、余白を増やす加工をしてみました。
左が余白を増やした後、増やす前が右です。

score-copy

余白を作るべく、コピーした楽譜を1段ずつにカットし、スケッチブックに貼りました。
この作業だけで1日終わりました(笑)←むしろ時間無駄なんじゃないか疑惑

score-cutpaste
切り貼りした痕跡

余白ができて、書き込みも余裕になりました!
今まで見落としていたポイントにも気づきやすくなり、曲への理解が深まる可能性も上がりました。
心にも余裕を持って弾けそうです!!!

元も子もないこと言うけど、切り貼りするよりは拡大コピーの方が手っ取り早いと思うよ。
これだけは注意
※余白作っただけで満足しちゃダメです(笑)
見やすくなった楽譜をさらに読み直すことで、初めて効果を発揮します。
頑張ってください!!!