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ヴァイオリンとソルフェージュの先生がザイツの伴奏動画を撮ってみた

2024-08-22ソルフェージュ,ヴァイオリン,音楽全般YouTube,アンサンブル,ヴァイオリン,和音

思い立って、こんな動画を撮ってみました。

ザイツ:ヴァイオリン協奏曲第5番第1楽章 生音によるピアノ伴奏(少しゆっくり)練習用音源 ちょこっと解説付き

伴奏だけの動画です。カラオケ的な練習を想定しています。

曲は、ヴァイオリンお稽古の定番、ザイツのコンチェルト5番(1楽章)。

これが弾けたらファーストポジションほぼクリア!的な立ち位置にある曲です。

なぜ撮ったの?ヴァイオリン曲で伴奏だけの動画って意味あるの?

もちろん、撮る前に軽くリサーチしました。

ザイツ(のコンチェルト)の動画ってどんなのがあるんだろう?
そういえばちゃんと調べたこと無いな・・・

検索し始めると、けっこう興味深くてですね・・・。

  • 音楽的な素晴らしさを追求した演奏動画
  • いわゆる「お手本」的な演奏の動画
  • ゆっくり弾いている動画
  • ヴァイオリンだけの動画
  • 先生がヴァイオリンもピアノも演奏して、後で合成してる動画
  • 伴奏だけの動画
  • ヴァイオリンで多重録音して伴奏パートを演奏してる動画

すごい!こんなに種類がたくさん!

中でも、私の興味を惹いたのが

ピアノ伴奏だけの動画。

ヴァイオリンの曲で、1人だけで弾く曲(=無伴奏の曲)って

とーーーーーっても少ないんです😱

エチュード類はさておき、演奏会で取り上げられる曲に限ると

  • バッハ 無伴奏ソナタ・パルティータ(全6曲)
  • パガニーニ 24のカプリス
  • イザイ 無伴奏ソナタ(全6曲)
  • バルトーク 無伴奏ソナタ
  • プロコフィエフ 無伴奏ソナタ
  • クライスラー レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス
  • テレマン 12のファンタジー(幻想曲)

・・・これ以上思いつかない。(気になる人は検索してください・・・)

要するに「数えるほどしかない」と。

そうなんです。

何が言いたいかというと、

Point

ヴァイオリン習うなら、ピアノパートにも関心を持ちましょう😄

1人だけで弾く曲はほとんどありません!オーケストラや室内楽も含めたら・・・(以下略)。

諸事情により伴奏がつくのは発表会の前だけ・・・というお教室もあると思いますので、そのような方にも活用してもらえたら嬉しいです。

ヴァイオリンの曲でピアノ伴奏をつけてわかること

伴奏をつけると、1人で弾く時よりも関心が向きやすくなるポイントが2つあります。

それは、長めの休符と和音です。

長めの休符の時、なにする?

ヴァイオリンは、キレイな音を出すまでのハードルが高い楽器です。

悲しいけど、否定できない事実😢

その反面、

音を出すことに関心が行きがちで、音が無い瞬間への意識が飛びがち

とも言えます。

伴奏をつけると、

自分が弾かない時(=休符)にも何かある!

ってことに気づきやすくなります。

んー、それはわかるんだけどさぁ。具体的にどーすればいいの?

いちばん簡単な方法は

間奏も含めて曲を覚えてしまう

ことです。

「間奏」と言えるほど長くない、むしろ「合いの手」と呼んだほうが近い場所もありますね。

今回の動画(ザイツ5番の第1楽章)はヴァイオリンがわりと弾きっぱなしの曲なので、間奏や合いの手に関してあまり問題にならないですが、

5番の第3楽章や、2番の第3楽章は間奏がありますので、避けて通れないハードルだと思います。

和声を気にする習慣づけ

ヴァイオリンは単旋律楽器です。

物理的には重音も弾けますが、曲の大部分は単音で弾きます。

だからと言って、和音を全く弾いてないわけじゃありません!

分散和音(ばらした形)で演奏しているケースが多いです。

たとえば、ザイツ5番第1楽章のここ。

seitz5violin

よく見たら、3種類の音しか弾いてないんです!

出てくる順に、A→E→Cis。

要するにラ・ド・ミ(移動ドならド・ミ・ソ)ですね。

ほいじゃ、ここでピアノが何をやってるかというと。

seitz5score

A, Cis, Eだ!ヴァイオリンと同じ音!

ほえーっ。全然考えたこと無かった。

例に挙げた場所は、ヴァイオリンとピアノが同じ和音を弾いているという、非常に単純な仕組みでした。

で、それが何か?関係あるとでも?

ピアノが何をやっているのか気にする習慣をつけておく、というメリットはあると思いますよ。
あと、和声に対する意識づけの意味でも。

ザイツの協奏曲を弾く段階では、あまり気にしなくてよいことかもしれませんが、

ベートーヴェンのスプリングソナタを弾いてみたいと思った時。

オーケストラに入った時。

避けて通れない問題になります。

Point

相手がやってることを知る。それがアンサンブルの第一歩。

他の伴奏動画とここが違う!ヴァイオリンとソルフェージュの先生ならではのポイント3つ

どうせなら、誰もやってなさそうな動画を撮ろうと思いました。

  1. テンポは遅すぎず、速すぎず。
  2. ヴァイオリニストならではの「間」の取り方
  3. 動画を見ながら、弾きながら確認できる、ワンポイントアドバイス付き

テンポ設定は難しい

理由は単純。

速すぎる→大多数の人にとって練習用の意味を成さない

遅すぎる→音楽的に苦しい。

音楽の流れを損なわずに、練習用として成立しそうなギリギリのラインを攻めたつもりです。

ヴァイオリンの都合でメトロノーム的に進みたくない場所がある

ヴァイオリンパートの音だけを追っているとわかりにくいのですが、

楽譜に書ききれない程度の、びみょうな間をとりたい時があります。動画だとこのへん。

装飾音や移弦の都合です。

(最終的には、習っている先生の指示に従ってほしいですが、)

装飾音もお客さんにちゃんと聴こえるように弾いてほしいし、そのためには音を出す準備の時間が必要なので、

ここはあえてメトロノーム的に弾いていません。

ワンポイントアドバイスを入れてみた

単に演奏動画をアップするだけじゃつまらないので、余計なワンポイントアドバイスを入れてみました。

どちらかというと、ヴァイオリンじゃなくて、和声のほうがメインです。笑

もう一つの理由は、編集ソフトを使う練習のため。

他の曲も作ろうとしています。

ザイツ、アッコーライ、リーディングなどの、おけいこ定番曲は網羅したい計画です(計画倒れにならないよう気をつけなきゃ)。

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