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そもそも…ソルフェージュってなに?どんなメリットあるの?

2018-04-11ソルフェージュ

「え、ソルフェージュって、音大受験する人がやるやつでしょ?」
「ていうか…なにそれ?美味しいの?」と思ったあなたへ。

何のために音楽するのか?

いきなり難しそうな書き出しになりましたが、難しい文章を書けるスキルが無いから大丈夫(笑)
どうぞこのままお読みくださいm(_ _)m

「中身のない文章だけど字はめっちゃキレイ」
「汚い字だけど言いたいことは痛いほど伝わる文章」
があったとします。
人の心を打つのは、どちらだと思いますか?

好みは人それぞれだと思いますが、「字の綺麗さ」と「伝えたい内容」って、全然別の問題ですよね。
(「字の綺麗さ」を「パソコンやスマホを扱うスキル」に置き換えても成立しますね。)

そう、大事なのは何を伝えたいか

音楽も同じです。
表現したいものがなく、楽器を上手に操れるだけだとしたら、何となく空しくないですか?

 

ソルフェージュのレッスンを通じて目指すもの

まずは、「ソルフェージュのレッスン」を一言で説明します。

 

楽器のレッスンとは視点を変えて、
音楽そのものと向きあう時間!!!

 

多少の語弊はあるかもしれませんが、ものすご~~~く単純に言うとこうなります。
「楽器をあやつる術」と「表現したいもの」を分けて考えます。

「楽器のレッスンで習うこと」と言われたら、何となく想像がつくと思います。
楽器の持ち方、演奏する姿勢、指使い、具体的な奏法、譜読みの間違い直し………書ききれないですね~(汗)
もちろん、表現に直結する大事なことばかりではあります。
でも、演奏する本人の「何を、どう表現したいか」というモチベーション次第で、習うことをどう受け取るかは変わります。
その「表現」の部分をソルフェージュのレッスンで補おう、ってなわけです。

多少噛み砕いてみよう

もうちょっと噛み砕くと、こんな感じ。

  • 楽譜から、音楽そのもの(が何を表そうとしているか)を感じる練習
    ※「行間を読む」という言い回しに近いかもしれません。
  • 音楽全般について知る(音楽そのものや作曲家と深く向き合うために)
  • 表現の引き出しを増やすきっかけの時間

 

「えー、なんか難しそう…自分には到底できそうもないから辞めとくわ」

 

まあまあ、そう仰らずに…。
上に書いたのは、あくまでも最終目標。
まずは、基礎力をつけましょう。

 

基礎が大事!レッスン内容の一部をご紹介

さて、どんなトレーニングをすればよいのでしょうか。
私が行っているソルフェージュレッスンの中から、3つを選んでご紹介します。

歌うこと(視唱)

歌は音楽の根源となるものです。
いろんな曲を聴いていると、バラエティに富んだ色・表情・雰囲気など、出てきますよね?
「元気いっぱい」「ひそひそ」「あははは」「怒り」「泣く」「呆然」などなど…。
歌うことを通じて表現の引き出しを増やし、演奏に活かすねらいがあります。

聴きとり(聴音、耳コピ)

シンプルに言うと「インプットとアウトプットの練習」でしょうか。
音大受験の1科目にもなっている聴音書き取り(「先生がピアノで弾いた曲を正しく書きとるやつ」みたいな説明がなされてるアレ)はもちろんですが、耳コピも、立派な聴きとりの練習です。
自分がどう弾いているか、アンサンブルの相手がどう弾いているか…そんな風に、「聴く」必要に迫られる機会は、たくさんありますよね?
聴こえた音名もそこそこ大事ですが、本当に聴くべきは「どんなニュアンスで演奏されているか」という部分です。

曲を構成する要素1つ1つを掘り下げる

リズム、和音、音階、拍子、形式…などなど。
カタクルシク言うと、「楽典」がいちばん近い単語かもしれません。
と言いつつ、実例にふれながら進めるので、そこまでカタクルシクも無い。

 

楽器のレッスンとは別立てでレッスン受けるの?

ごちゃごちゃ書いてきましたが、次のように思われる方もいることでしょう。

「いやいやいや、そういう内容を楽器のレッスンでやってくださいよ」

そりゃそうだ。

「習い事これ以上増やせないよ!」
「貴重な休日の時間割いてるんですから!」

エクスキューズしておきますとね、どの先生も、表現の部分について、触れてないわけじゃないんですよ。

でもね、とてもじゃないけど時間が足りないんです…。

 

楽器のあやつり方と表現のこと、両方を伝えるには、
レッスン時間がどれだけあっても難しいんです!

 

楽器のレッスンでわりと「あるある!」な光景
「楽器のあやつり方と譜読みの間違い直しでレッスン時間が終わる」。

生徒さんにとっても、先生にとっても、消化不良。

 

「先生ともっと深く音楽の話がしたいのに!」
「この曲についてもっと伝えたいことがたくさんあるのに!」

 

急がば回れ。ソルフェージュレッスンのススメ

私は仕事柄、ピアノやヴァイオリンの先生と

「どうもこんにちは~♪いつも○○ちゃんがソルフェージュでお世話になってます~♪」

みたいなお話をさせていただく機会がよくあります。
その時に気付いたこと。

 

生徒さんが楽器のレッスンで注意されていることと、
ソルフェージュのレッスンで苦手としていることは、
だいたい同じ。

 

リズムがニガテな人は、楽器を弾く時もリズムがニガテ。
無表情に歌う人は、演奏も無表情。

学生の頃から、レッスンをする立場にもなりましたが、
ソルフェージュと楽器のレッスンが、ここまで密接に関係するものだとは、
正直、思っても見ませんでした。

何の分野でもそうだと思いますが、視点を変えることで、見えてくるものがあるはずです。
少し回り道に思えるかもしれませんが、ソルフェージュのレッスンも受けてみませんか?

 

 

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