バイオリンの音程感とは?音を並べるだけの演奏から抜け出すために
突然ですが、質問です。
あなたは音を聴いていますか?
それとも、音楽そのものを聴いていますか?

考えたことないなぁ・・・。

ていうか質問の意味がわかんない!!!

大丈夫、問いかけたこっちもわかんないから。笑

根源的すぎる問いかもしれないですね。
私がバイオリンとソルフェージュのレッスンをしていて強く感じるのは、
音を「点」として並べてしまっている人が、一定数いる
ということです。
バイオリンの音程は(何の楽器でもそうですが)、
チューナー的な正しい高さを当てればよいわけではありません。
そこには
- 音と音の距離
- フレーズの方向
- 和声との関係
といった “音程感” が関わっています。
この記事では、
音を並べるだけの演奏から抜け出すための「音程感」とは何か?
を整理します。
※具体的な音程改善の練習方法は別記事で詳しく解説しています。
音を点で並べる演奏とは?
私は仕事柄、子どもたちのピアノ発表会を聴く機会があります。
ピアノ一筋に打ち込んでいる子もいれば数ある習い事の中の1つという子もいて、ピアノに割く時間も取り組む曲も進み具合も人それぞれですが、
発表会などで演奏を聴いていると、こんな違いを感じることがあります。
- 音と音をなめらかに繋ごうとしている子
- 音を点として順番に並べているだけの子

技術の差というよりも、音の捉え方の違いですね。
音と音の間に「距離」や「方向」を感じているかどうか。
それらは、音楽の立体感を大きく左右します。

ピアノはなめらかに演奏することが難しい楽器
ピアノ以外の楽器では、なめらかに演奏しようと思ったら、こんな行動をとりますよね。
- 歌:一息で歌う
- 弓弦楽器:弓を返さないで何音かを一弓で繋げて弾く
- 管楽器:一息で吹く、循環呼吸を使って吹く

ピアノは構造上、
音をなめらかに繋げること(レガートで演奏すること)が、
ちょっと難しい
のです。
鍵盤を押し下げるのがタテの動きなのに対して、
なめらかに歌うのはヨコの動きだからです。

ヴァイオリンの弓を動かしている様子を思い浮かべてみて。
ヨコの動きでしょ?


なめらかに演奏するのが難しいピアノで、なめらかに聴かせようと頑張っている子どもたちに対して、私は客席から密かに(笑)最高級の賛辞を送っています♪
技術的・音楽的に発展途上な部分はありますが、ある種の不自由さを持つ楽器で奮闘する姿が素晴らしいと感じます。

音程は「高さ」ではなく「距離」
ソルフェージュのレッスンをしていると、
- 跳躍音程が聴き取れない
- オクターヴ違いの音を書いてしまう
といったケースがあります。
これは単に耳が悪いのではなく、
音と音の距離を体感していない
ことが原因である場合が多いです。

たとえば、
4度なのか、5度なのか、6度なのか。
これらを距離として感じられていないと、音は単なる「高さの情報」になってしまいます。

そっかぁ。同じ「ド→ソ」でも、上のソに行くか、下のソに行くかで、ちょっと気分が変わるよね。
音程感とは、音と音の間にある「関係性」を感じる力です。
音程感がないと、なぜ演奏が平坦になるのか?
音程感が弱いと、次のようなことが起こります。
- 音の進み先を予測しない
- フレーズの方向を感じない
- 和声進行との関係を意識できない
結果として、
音を順番に再生しているだけの演奏
になってしまいます。

機械的に正しいピッチだったとしても、どこか面白みに欠けるよね。

でもそれは決して「間違っている」のではなく、
関係性が感じられていないだけなのです。

絶対音感と音程感は別のもの
かつての私は、
- 音を正確に当てられる
- 聴音は問題なくできる
そんな状態でした。
変な絶対音感を持っていたせいか、音同士の繋がりや距離など何も感じずに、いわば点として音を並べているだけだったのです。
でも、ある時、こう感じました。

音を並べるだけの単純作業なら面白くないぢゃん
絶対音的に音を捉えることと、
音程感を持って音楽を感じることは、実は別問題です。
音程感とは、
単なる正確さではなく、
音楽の流れを立体的に感じる力
だと言えます!
音程感を育てるには?
音程感を変えるのは、意識の持ち方次第。
- 音が上がったのか下がったのか
- どれくらい離れているのか
- フレーズはどこへ向かっているのか
このような問いを持つだけでも、変わります!
具体的な音程改善の方法については、
こちらの記事で6つの方法に分けて解説しています。
まとめ
音程(ピッチ)は、機械的に正しい高さを当てればよいという問題ではありません。
音と音の距離や方向を感じた瞬間に、
演奏は一気に立体的になります!
もしも、

音程が合わないな・・・

合ってないのはわかるんだけど、どう改善したらいいんだろう。
と思っている場合は、
具体的な練習法から取り組んでみてください。
👉バイオリンの音程が悪い原因は?初心者向け改善方法と耳を育てる確かめ方6選
また、譜読みが難しく感じる原因は音程だけではありません。
全体像はこちらで整理しています。
👉バイオリンで楽譜が読めない人へ|譜読みができない原因は4つに分けられます
音を並べるだけの演奏から一歩進み、
音と音の“間”を感じる演奏を目指していきましょう!
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ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。都立芸術高校・東京藝大をヴァイオリンで卒業後、東京藝大院修士ソルフェージュ専攻を修了。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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