聴音の試験で点数アップするコツ!苦手ポイント別にご紹介
入試シーズンもいよいよ大詰めですね!
今回は、音大・音高入試科目の一つでもある聴音の点数アップを狙うコツを、苦手ポイントごとにご紹介します!
もちろん、期末試験とかでも使えるよ。
まず、自分の苦手ポイントを把握しましょう。
どこに躓きがあるのか自覚しないことには、始まりません。
ありがちなのは次の3つ。
- 音の高さ
- リズム
- 見直し
それぞれ詳しく解説します。
4声体の和声聴音については、こちらの記事をどうぞ。
音がわからないから、書けない場合
何の音だかわからないよ…。
音が飛ぶと、どこ行ったかわからなくて…。
音がわからないと一口に言っても、様々です。
でも、大きく考えられる原因は1つ。
相対的な音程がわかってない。
要するに「音どうしの距離感」みたいなこと。
視唱の練習をして、音の距離感を掴もう
音がわからない(書けない)場合には、視唱の練習をおススメします!
しかも、母音で歌ってみましょう。
母音=あ・い・う・え・お
ドレミでなら歌えるんだけどなー。
「あ~~~~~~~」で歌うとか、難しいよぅ。
音名や階名では歌えたのに、母音になると、意外と歌えなかったそこのアナタ。
音どうしの距離感が掴めていない可能性が大きいです。。。
臨時記号になるとわからない
ナチュラルだったのにシャープ書いちゃった…。
臨時記号がつく音になると、ミスをしてしまうあなた。
前後の音との音程関係を掴めれば、ミスを無くせる可能性があります。
全音なのか、半音なのか。
はたまた、増音程なのか。
固定ドの音名唱ではわかりにくい、抜け落ちてしまうポイントです。
歌ってる音は正しいのに、言っているドレミがまるで違う
これもありがちなケース。
わかりやすく言うと「かえるのうた」の出だしを「ドミファラソミド~♪」って言いながら正しい音で歌う感じだよ。あ、むしろわかりにくい?
妙な絶対音感を持っている人からすると、逆に器用に思えてしまいます(汗)
そんな現象が起きているアナタは、音名や階名で歌う練習も必要です。
でも必ず、母音で歌う練習と並行してください。
絶対音感が無くても、聴音は点数アップできますよ。
リズムがわからなくて、書けない場合
音はわかるけど、リズムが・・・。
リズムがわからない人は、拍とリズムの関係がわかると、おおかた改善します。
拍をとって、リズムの練習をしよう
「聴音の試験で点数アップ」と銘打ったこのページに辿りついたアナタは、きっと、リズムを打つ・歌う練習は、やったことがあると思います。
ちなみに、拍をとってリズムを打ったり、歌ったりしたことは、ありますか?
(あるー!という人は、どうか次へお進みください。)
拍があって、初めて、リズムが成り立ちます。
- 拍を打ってリズムを歌う。
- 口で拍をカウントして、リズムを打つ。
メトロノームをかけながらやっても構いませんが、自分でも一緒に拍をカウントしましょう。
音に優先順位をつけて書こう
むやみやたらに音を書き続けても、あまり良いことは起きません・・・。
まずは、拍頭の音を書くようにしましょう。
各小節の1拍目
↓
真ん中の拍(4拍子なら3拍目、2拍子なら2拍目)
書く場所も意外と大事
1拍目の音は小節の左端に。
(真ん中の拍がある拍子の場合は、)真ん中の拍(4拍子なら3拍目、2拍子なら2拍目)は真ん中より少し右に書きましょう。
視覚効果、おそるべし。
音が鳴らなかった!休符?タイ?
拍頭の音を書いていくと、音が鳴らない(聴こえない)時もあります。
タイなのか、休符なのか。
響きが残っていればタイ、そうでなければ休符です。
休符なのか、音が延びてるのか。引っ掛けポイントだにゃ。
付点音符で書き表せないような、ちょっと複雑なリズムが出てきても大丈夫。
ひたすらタイを使って書きましょう。
複雑なリズムは、だいたい、それで書けます。
ぱっと見で拍頭がわかれば、問題ありません。
音符の計算問題なんかも役立つにゃ。
1拍のなかに、音はいくつ?
1拍の中にいくつ音があったか、聴きながらメモしましょう。
2つ?3つ?4つ?はたまた5つ?
1拍をどう分割しているか。
それがわかるだけでも、リズムの選択肢を狭めることができます。
なのでおススメです。
見直ししてる?
一般科目のテストと同じですが、
見直ししてますか?
書くだけで手一杯なのに、見直しとか無理!
諦めないで。気付いた場所を見直すだけでも大丈夫。
見直しが不十分なせいで減点されてるとしたら、もったいない。MOTTAINAI!
復習の習慣を付けよう!見直しの前段階
ふだんのレッスンや授業から、書いたものを復習する習慣をつけておくことを、おススメします。
簡単な方法は次の2つ。
- 書いたものを歌う。
- 書いたとおりに楽器で演奏する。
入試や期末試験などの聴音は、少なくとも、演奏不可能な楽譜にはならないはず!
(たぶん笑)万が一、図形楽譜でないと書けないような問題だったら、高確率で意地悪だと思うw
つまり。
自分が書いた楽譜で演奏不可能だった場合は、何かしらの破綻が生じている可能性が高い。
ふだんから、聴音を復習する習慣をつけておくと、実際の試験でも、見直しする余裕が生まれます。
見直しする余裕がないあなた。ひょっとして、
学科のテストでも点数が伸び悩んでたりしませんか?
え、自覚ある?ほいじゃ頑張ってねー。
聴音とは、音楽を聴くことである
最後に大事なことをひとつ。
聴音とは、音楽を聴くという意味です。
いくら完璧な答案が書けても、音楽を感じて聴き取れていなければ、あまり意味はありません。
自分の専攻楽器以外の曲も聴く。
クラシックだけでなく、多ジャンルの音楽も聴き、雰囲気やノリを感じる。
幅広く音楽に触れておくことが、音楽をやる人にとって、いちばん手っ取り早い勉強法だと思うのです。
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ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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