休符が読めない原因は?リズムが崩れる本当の理由と正しい練習法

休符になるとリズムが崩れちゃうんだよねぇ。

休符の後の出だしでズレることが多いんだよなぁ・・・
そんな経験をお持ちの、そこのあなた。
原因は休符のとらえ方にあるかもしれません。
バイオリンの譜読みが難しく感じる理由のひとつが、
この
無音の時間
です。
この記事では、休符がリズムを崩す本当の理由と、今日からできる練習法を整理します!
休符は音を鳴らさないマーク
休符とは、音が鳴らない時間を表すマークです。
適度な間は、緊張感や落ち着きを生み出します。
モーツァルト《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》の冒頭で比べてみましょう。
実際の譜面と音は、こんな感じ。
いっぽう、休符が無いと、こんな感じになります。
聴き慣れた「休符ありバージョン」に比べて、休符なしバージョンの方は、なんだか、ダラッとした感じがしますね。
そう、休符は
音楽に活力を加えるもの
なのです。
なぜ休符でリズムが崩れるのか
子ども向けドリルでは、よく
4ぶきゅうふは、4ぶおんぷとおなじながさだけおやすみします。
4ぶきゅうふは、1ぱくやすみです。
と説明されています。
でも、「おやすみ」という言葉は、
無意識に
「意識まで休んでいい」という印象を与えてしまっているかもしれません。

なるほど。
「休」という漢字の印象とも関係ありそうですね。

英語では休符は rest、フランス語では silence。
「眠る」というニュアンスではありません。

そうだったんだ!
たしかに、日本語で「おやすみ」って聞くと、なんだか眠くなっちゃ・・・zzz

まだ寝るには早い。笑

レッスンをしていると、
- 休符になると数えるのを止めてしまう
- 出るタイミングが遅れる
- アンサンブルでズレる
といったケースによく出会います。
少なくとも、
休符でも意識は休まない!
と思っておきましょう。

意識が休むことは、リズムが崩れる原因の一つです。
オーケストラやアンサンブルでは、落ちる原因にもなります。
休符を正確に表現するための練習法
では、どうすれば休符を正しく扱えるのでしょうか?
長めの休符の場合
休符が数小節ある場合は、
どこかのメロディを、心の中で歌う。
これだけで大きく変わります。
アタマをお留守にしなければ良いのです。
一緒に演奏している気持ちになると、より効果的です。
ベートーヴェンの「第九」を演奏した時、舞台袖で、打楽器奏者の楽譜が目に入りました。
なんと、
300小節以上の
長~~~~~~~い休符!!!
しかも
4楽章まで出番なし。
つまり、
舞台に上がってから1音目を出すまで、
場合によっては、1時間近くヒマ(!?)。
でも、打楽器奏者の皆さまは、
然るべき所で、
バッチリ入って来ます。
休符の間も、意識はどこかで、音楽のほうを向いているんですね。
スゴイ!♪
短い休符・ウラ拍から出る場合
短い休符やウラ拍から出るときは、
数えすぎると出遅れます。
頭で「休符だ!」と認識する時間と、体が反応するまでのズレが生じるからです。

・・・反射神経の問題だな?

それだけじゃない。
私がよくやる方法は、
休符のところに音があるつもりで弾くことです。

実際に、休符の位置に音を入れて練習すると、かなり安定します!
拍とリズムの関連性が、不思議とわかるようになります。
休符を味わえる演奏へ!
チャイコフスキーの交響曲第5番第4楽章などには、
休符があるからこそ生まれる、独特の緊張感があります。
次の画像は、実際のスコアを少し簡単にしたものです。
真ん中の3段(1stVn、2ndVn、Viola)のアタマ拍が欠けた3連符は、アタマの休符を意識しすぎると、4分音符単位の動きに感じになってしまいます。


ぶっちゃけ、4分音符単位で動くほうが弾きやすいです。笑
でも、そうしちゃうと、面白くなくなる。
チャイコフスキーは何故、わざわざ、2分音符を偶数分割するリズムと3連符が入り組むリズムを書いたのか?
そういうことを考える面白さ、あると思いませんか?

私は、この綺麗に割り切れないゴツゴツ感が、何とも言えなくて好きかも。
休符を、単純に
「抜けている時間」と思うか、
「音楽の一部」と思うかで、
演奏の質は大きく変わります。
休符は隙間ではなく、
音楽を立体的にするための、大切な要素です。

無伴奏曲やカデンツァのような、純粋に1人で演奏する曲なら、どれだけ間を取ろうが、関係なさそうに思えるかもしれません。
でも作曲家は、休符の長さを正確に指示しています。
指示を守った演奏と、あいまいな演奏の間には、雲泥の差があります。

まとめ|休符は“おやすみ”ではない
休符は、音を出さない時間です。
でも、音楽から離れてよい時間ではありません。
- 意識を止めない
- 心の中で歌う
- 音があるつもりで練習する
この3つを意識するだけで、リズムは大きく安定します。
休符を正しくとらえられるようになると、譜読みの不安も減っていきます。
リズム・音程・ボウイングなど、
バイオリンの楽譜が読めない原因を整理した記事はこちらにまとめています。
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ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。都立芸術高校・東京藝大をヴァイオリンで卒業後、東京藝大院修士ソルフェージュ専攻を修了。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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