YouTubeやCDを聴く時は、聴き比べをしよう
新しい曲を譜読みする時、参考になりそうな演奏をCDやYouTubeなどで聴くことがあると思います。
でも、ただ何となく聴いていませんか?
せっかくなら、1ランク上の聴き方をしてみましょう!
どこから音源を手に入れる?
ひと昔前なら迷わずCDショップに足を運んでいたと思いますが、最近はそうでもなくなりましたね。
なんやかんや、画面の中で済むようになってしまいましたからねー。
私もめっきりCDショップに行かなくなりました(汗)
会員制の音楽配信サービス
登録すると、サイト内で配信されている音源が聴き放題になるやつ。
有料のものと無料のものがあり、課金するか否かで受けられるサービスが異なります。
Naxos Music Libraryなら、ブックレットも読めますよ。
YouTubeなどの動画サイト
お手軽に動画を見れるサイトが、身近な存在になりました。クラシックも例外ではありません。
練習途中の動画や子どもの発表会などもアップされているので、身近な目標やお手本としても活用できますね。
CDやレコード
音を聴くだけなら、何も場所をとるCDやレコードである必要はありません。
でも、物体として持っていたい、ジャケットを眺めたい、アーティストに直筆サインをしてもらって思い入れがあるなど、モノとしての一定の需要は、まだまだ健在です!
なお、一部業界ではカセットテープが現役だそうです・・・おそるべし。MDより息長いぢゃん
音源を聴くことで得られる効果
少なくとも、悪い気分になることは無いと思います(苦笑)
楽しいし、イイ気分に浸れるのは間違いないでしょう♪
それでこそ音楽なのだから。
曲のイメージや雰囲気がつかみやすい
- その曲は明るいのか暗いのか。
- 楽しい感じなのか泣ける感じなのか。
- 歯切れ良い場所なのか息が長い感じの場所なのか。
これらはだいたい楽譜には書いてあるはずなのですが、表立って書かれていないケースもあり、人によっては、楽譜から読み取るのが難しい情報にカテゴライズされるかもしれません。
でも、音源を聴くことでなんとなく掴める情報ではあります。
一緒に演奏している気分になれる
音楽に合わせてついつい体が動いてしまう人、いますよね。
私も家ではそのタイプで、曲を聴きながらついつい、ヴァイオリンの弾きマネしちゃったりします(笑)
でも、 一緒に演奏する気分を味わうことから得るもの もありますよね。
弓の動かし方など、正にそうだと思います。
ここ絶対ダウン(下げ弓)だよね!と思わずにはいられない場所とかあるし。
楽器の弾きマネだけでなく、指揮者の振りマネからも、得られるものがありますね。
コンサート会場の客席でやるのは問題ですが、家なら誰にも文句は言われないでしょう(笑)
聴いているうちに曲を覚えられる
何度も繰り返して同じ曲を聴いていると、曲を覚えることができますね。
後述するように もちろん楽譜は読まねばなりません が、楽譜を見たことが無い曲でも、聴いたことがあれば「知っている曲」としての認識になって、楽譜を読むハードルが格段に下がります。
メロディをよく聴いている人は、内声や土台を支える低音を、ついつい聴き過ごしがちです。
逆に、自分のパートを一生懸命聴こうとすると、他の音はシャットアウトされがち。
バランスよく、全体を聴く努力をしましょう。
聴き比べをしよう!
演奏する曲の音源を聴く時に、気を付けたいことが1つあります。
1種類を繰り返し聴かないで。
作曲家は楽譜に様々な指示を書きますが、演奏者によって解釈は異なり、誰ひとりとして同じ演奏にはなりません。
いわば、各家庭によっておふくろの味は違う、みたいなやつです。
具体的に言うと、演奏者によって、テンポ、音程感、タメる時間などが違います。
1つの音源だけ聴くということは、言わば、 その音源に自分を洗脳する ということ。
(完コピを目指すのなら別に構わないと思いますが・・・)
例えばの話ですが、今聴いているCDのテンポ感と今度オケで弾く曲の指揮者のテンポ感があまりにも違う場合、CDを聴くことが害にしかならない可能性もあります。
そうしないと、慣習的にテンポを変化させる所なのか、たまたま聴いた音源だけがテンポを揺らしていたのか、わからないからです。
でも楽譜を読むのも大事
楽譜を読むことで、聴いているだけではわからない、新たな発見ができます。
また、楽譜を読んでから音源を聴き直すと、聴こえ方も変わりますよ。
音源が無い曲でも、楽譜が読めればなんとかなる
世の中、音源が出回っていない曲も存在します。
(新作曲なら当然ですが)
でも、楽譜から自力で音に変えることができれば大丈夫!
楽譜がある曲ならなんでも弾いて楽しめます。
アナタの可能性は無限に広がることでしょう!
どうかHappyな音楽ライフを。
ルールを守って活用しましょう。
ソルフェージュの先生、ヴァイオリンの先生、時々オーケストラと室内楽。
ヴァイオリン弾きのソルフェージュ講師はわりと珍しいようです。指導経験は延べ100人以上。茨城県立水戸第三高等学校音楽科、Y. A. ミュージックアカデミー等で指導にあたる。
「音大受験の1科目」としてのソルフェージュではなく、実際の演奏に結び付くもの、音楽をより楽しめるものを目指しています。あらゆる楽器の生徒さんに対応していますが、得意とするのはヴァイオリンをはじめとする弦楽器。ヴァイオリンを学ぶ人に必要かつ不足しがちなことを、自身の実体験をふまえてレッスンしています。
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